犬と暮らす
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愛犬の老化を感じたら…シニア犬との生活で気を付けたい3つのこと
愛犬の体の衰えを感じた時、どんなことに気をつけて暮らしたらのよいでしょうか。いぬのきもち相談室の獣医師に、犬の老化に向き合う方法を解説してもらいました。
①水分摂取をさせよう

水分は、犬の血液を循環させて代謝をあげ、生命活動を維持するための大切な役割を果たすので、脱水を起こさないように積極的に水分摂取をさせることが大切です。
しかし、シニア犬は、水を置いても自力で飲まないことも多く、水分不足になりやすいため、飼い主さんが水分を与える工夫も必要。
例えば、食事がドライフードであれば、ぬるま湯をかけて与えたり、缶詰に切り替えたり、おやつに水分の多いものを与えるといった方法で水分補給を行うのもよいでしょう。
②トイレを促そう

シニア犬になると、水分不足からおしっこの量が少なくなり、尿が濃縮することでさらにおしっこが出にくくなったり、おしっこを出す働きをする筋肉の衰えも起きてくるなど、若い頃と状況が変わってくることがあります。
水分補給を行いながら、時間を決めてトイレを促す習慣をつけましょう。
③接し方を変えよう

シニア犬になると、視力や聴力も徐々に衰えてきます。
耳が聞こえにくくなったら
名前を呼んでも反応がないこともあるので、声をかける際は、大きな声ではっきり話しかけるなど、意識してあげましょう。
他にも、後ろから体を急に触るとびっくりするので、前に回って優しく声かけをしながら、足先や背中などを触って気付かせてあげるとよいでしょう。
視力が衰えると
動くのが怖くて散歩に行きたがらないコもいます。
家の中では、周りに危険なものがないか様子を見守りながら、家具などの配置をできるだけ変えずに、生活しやすいように補助してあげましょう。
愛犬の老化を受け入れる心構えも必要
シニア犬になると、見えない、聞こえない、思い通りに動けないといった老化現象が徐々に進んでいきます。
老化を止めることはできませんが、老化のスピードを遅くすることや、犬の老化に寄り添うことはできます。無理をさせずに、広い心で接することがポイントです。
もし、認知症のような症状が疑われる際には、一度獣医師の診察を受けましょう。
シニア期は、年月と共に全ての犬に訪れます。家族みんなで考え、受け入れる準備が大切です。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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