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若い犬ほど進行が早い⁉ 糖尿病がきっかけ⁉ 知っておきたい犬の「白内障」の真実

白内障は人の病気としては耳にしたことがある方も多いと思いますが、じつは犬にも起こります。今回は、犬の白内障について飼い主さんが知っておきたいことや、病気のサインについてご紹介します!

犬の白内障の種類は大きく2つある!

若年性白内障は、トイ・プードルやヨークシャー・テリア、アメリカン・コッカー・スパニエル、柴、シー・ズー、ボストン・テリアなどが好発犬種といわれています
そもそも白内障は、目の中でカメラのレンズのような役割を果たしている水晶体という組織が白く濁っていき、視力が衰えていく病気のことです。犬の白内障には大きく「若年性白内障」と「加齢性白内障」の2つがあるといわれています。
若年性白内障は、2才までに発症し遺伝が原因のもので、トイ・プードルやヨークシャー・テリアなど特定の犬種で見られやすい傾向があります。
一方、7才ごろから発症する加齢性の白内障は、犬種に関係なくすべての犬に発症する可能性があります。

若年性は早くて、加齢性はゆっくり⁉

若年性白内障は、進行が早いのが特徴。好発犬種では定期健診で早期発見を!
若年性白内障と加齢性白内障は、発症する年齢やかかりやすい犬種だけではなく、進行のスピードにも違いがあります。一般的に若年性のほうが病気の進行が早いといわれています。
監修の獣医師石田先生によると、若年性白内障は「目の白濁に気づいてから半年で失明してしまう犬もいるほど進行はあっという間」だそう。
加齢性白内障は、若年性白内障に比べると進行は遅く、正しく治療を続ければ3~5年は失明せずに生活できることが多いようです。

糖尿病になると白内障になる⁉

白内障は、ほかの病気によって発症するケースもあります。多いのは糖尿病やクッシング症候群といったホルモンの病気がきっかけになる場合。
また、どこかにぶつかったり、段差などから落ちたりしたときにできたケガが原因で発症することもあります。

夕方の散歩で地面のニオイばかりかぐのは白内障のサイン?

夕方の散歩で愛犬の様子をチェックしてみましょう!
白内障は、愛犬の目が白く濁っていることが発見のきっかけになることが多いです。また、目が白く濁ると、薄暗い場所では視界がかなり悪くなり、犬は嗅覚の情報に頼ることになるため、たとえば薄暗い夕方の時間帯での散歩でしきりに地面のニオイを嗅ぐなどのしぐさがサインとしてあらわれることもあります。
しかし、飼い主さんがそれらのサインに気づいたときには病状が進んでいることがありますから、定期的な健康診断で早期に発見するのがいちばん大切です。


いかがでしたか? 白内障は薬で完治することが難しい病気ですが、飼い主さんが早めに発見してあげることで、点眼などで、進行を遅らせることが可能です。
早期発見できるように健診を忘れずに行い、サインなどを注意深くチェックしましょう!

参考/いぬのきもち20年7月号「犬の現代病ファイル Vol.14 白内障」(監修:石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長 石田陽子先生)
イラスト/フジマツミキ
撮影/殿村忠博
文/melanie
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