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withコロナのいま、飼い主としてやっておきたい「愛犬を預ける準備」

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新型コロナウイルスと診断されると、2週間程度、隔離環境に置かれることになります。もし自分が感染したら、愛犬は誰かに預けなければなりません。だからこそ、東京都獣医師会では「感染症にかかってしまう前に、犬を預ける準備をしておくべき」とその重要性を発信しています。その内容と注意ポイントを東京都獣医師会の中川清志先生に教えてもらいました。

預け先情報や、最新の新型コロナウイルス情報がわかるWebサイトなどもご紹介します。

Sushiman/gettyimages

犬の生活アイテムを備蓄し、詳しい情報をノートに

新型コロナウイルス感染症と診断されても、無症状や軽症の場合には自宅療養もあり得ます。しかし新型コロナウイルスは、極めて稀にですが、人から犬にうつる可能性があるので、「犬のお世話はできるだけ感染した人以外がする」のが原則です。
犬を守るためにも、まず飼い主が新型コロナウイルスに感染しないこと。そのうえで、万が一の時に慌てない・困らないために、今から適切な準備をしておきましょう。

犬の生活アイテムはローリングストックで備蓄

新型コロナウイルス感染症で隔離環境に置かれてしまうと、犬のフードなどを新たに入手できなくなるかもしれません。犬の命や健康に関わる物は、あらかじめ優先順位を設けて用意しましょう。
「3日分」など日数を決めて用意するのではなく、使った分を買い足していくローリングストック方式で、充分な量を備えるのがおすすめです。

犬の詳しい情報をノートにまとめ、迷子対策を

犬の名前、年齢、性別はもちろん、不妊去勢手術の有無、運動習慣、性質、嫌がること、怖がること、好きなこと、喜ぶことなどを記録したノートを作っておきましょう。マイクロチップの有無と、有の場合は番号も書いておきます。
飼育上の注意点(脱走癖、食べ物への執着、攻撃性など)や生活習慣を記しておくことも大切です。

また、預けた犬のことで相談できる人を最低2名確保し、緊急連絡先も記録しておきます。かかりつけの動物病院名・連絡先も記録しましょう。
首輪や名札、迷子札、マイクロチップなど、脱走してしまった場合の迷子対策もしておくと安心です。

いざというときは、ノートは愛犬を預ける人に渡しましょう。

「健康」「病気療養中」「高齢」別の準備ポイント

犬のヨークシャー・テリア、食べ物を食べる
Valeriya21/gettyimages

健康な犬でも、預ける先やお世話を頼む先が新しい環境の場合は、食欲不振になることがあります。いつものフード以外に、愛犬が好きなおやつも用意しておくと安心です。
消毒が可能な小さいおもちゃも一緒に預けると、犬が安心するかもしれません。ただし、消毒ができない敷物などは預けられないので注意しましょう。

病気治療中の犬の場合は、備えとして犬が服用中の薬を多めに処方してもらいましょう。最低2週間分がいつも手元にあるようにして、必要な処方食、検査結果や治療経過、注意点などの申し送り書も用意すると安心です。

高齢の犬は一般にストレスに弱いので、体調を崩さないように消化の良いフードがおすすめです。いつものフードの他に、液状やペースト状のフード、機能性食品など、摂取しやすいフードを用意すると良いでしょう。

いざという時の預け先も今から確保を

私のフランスのブルドッグはバギーが好き
redonion1515/gettyimages

環境省のWebサイト「動物愛護管理法 新型コロナウイルス関連情報(ペットを飼っているみなさま、ペット関連事業者の皆さまへ)」では、前もって家族や知人などに相談して、預かり先を確保しておくこともすすめています。

預かり先が見つからない場合は、かかりつけの動物病院などに相談しましょう。どうしても預かり先の確保が難しい場合には、下記のような預かり支援団体に預ける方法もあります。

<預かりの支援団体>アニコムホールディングス株式会社「#StayAnicom」プロジェクト 

「新型コロナウイルスに感染して隔離施設で過ごすことになったり、入院して治療を受けることになった飼い主さんのためのサービスで、アニコムが保有する施設の一部を開放し、犬を無償で預かってくれます。アニコムの保険に加入していない方でも利用可能です。
持病がある犬も受け入れてくれて、投薬などにも細やかな対応をしてくれるので安心です。

申し込みは「ペットお預かり希望者用フォーム」に記入をし、WEBから申し込みます。
お電話での受付は行っていないので注意しましょう。預け方の具体的な方法は、申し込み後に説明があります。
なお、犬を指定の施設に連れて行く方は、感染者やその濃厚接触者以外の方であることが必要です。

参考:環境省によるWebサイト「動物愛護管理法 新型コロナウイルス関連情報(ペットを飼っているみなさま、ペット関連事業者の皆さまへ)」

飼い主さんに役立つ新型コロナウイルス情報リンク集

赤い田犬の犬は、自宅で緑のボールで遊ぶ,床に横たわって,面白いかわいい肖像画
Olezzo/gettyimages

東京都獣医師会では、今回ご紹介した「新型コロナウイルス感染症にかかる前にやっておくべき準備のポイント」などのように、飼い主さんが知っておくべき実践的な情報を多く発信しています。
また、日本獣医師会もペットの専門家団体として、随時、新型コロナウイルスとペットに関する新しい詳細情報を発信しています。どちらもこまめにチェックするようにしたいですね。

公益社団法人 東京都獣医師会
飼い主さんに向けて(新型コロナウイルスQ&A)
飼い主のみなさまへ【新型コロナウイルス感染症とペットに関する情報について】
一般の方向け 【預かりペット対応時の防護策】

公益社団法人 日本獣医師会
新型コロナウイルス感染症に関する情報

また、厚生労働省にもペットと新型コロナウイルスに関するQ&Aページがあり、基本的な知識がわかります。
農林水産省のサイトには、動物に関連する新型コロナウイルスの情報がまとめられたリンク集があり、情報量とバリエーションの豊かさはダントツ。こちらもチェックしておくと安心です。

厚生労働省
動物を飼育する方向けQ&A(7月7日時点版)

農林水産省
新型コロナウイルス感染症について(動物を飼っているみなさまへ)

Vasilisa_k/gettyimages

愛犬を人に預けなければならない時のことを考えると、不安で辛いですよね。それはきっと預けられる犬も同じはず。だからこそ、万一の時の準備をして、少しでも良い環境を作ってあげたいですね。

いざ預けることになった時には、いくら愛犬との別れが辛くても抱きしめたりするのはNG。繰り返しますが、「感染した人は犬に触らない」ようにしてください。
そして、どこに預ける場合でも「頑張って治して迎えにいくから、いい子で、元気で待っていてね」と言い聞かせることで、飼い主自身の気持ちを落ち着かせ、愛犬が不安にならないようにすることも大切だと東京都獣医師会の先生はおっしゃっています。

なお、自分が感染した後で愛犬の体調が悪くなったという場合は、かかりつけの動物病院に電話をしてください。犬を動物病院に連れていく前には、必ず事前に連絡を入れましょう。


監修/中川 清志先生
獣医師、博士(獣医学)
公益社団法人 東京都獣医師会 副会長
中川動物病院 院長

文/かきの木のりみ(ライター)

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