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「言えばわかる」は勘違い! 噛みを招きかねない、飼い主さんのNG行動5選

飼い主さんの「よかれと思って」が、噛みにつながる!?

「ストレス社会」とも呼ばれる現代ですが、日々ストレスを感じているのは、人間だけの話ではありません。
人間社会に合わせて暮らしている犬たちも、その慣れない暮らしのなかでは、飼い主さんが思っている以上にストレスを感じています。犬は人のように言葉が話せないため、飼い主さんが気づいてあげない限り、そのストレスは静かにたまっていってしまうもの。
さらに、飼い主さんが「よかれと思って」やっている行動が、犬にとってはストレスになっていることもあるんです!
ストレスがたまり続けると、吠えや噛みなどの問題行動につながってしまったり、病気の原因になることもありますので、思い当たるものがないか、チェックしてみましょう。

NG例1.「お休みの日だけは、たっぷりかわいがる!」

「連休だからいっぱい遊ぼ♡」はNGです(写真/佐藤正之)
「連休だからいっぱい遊ぼ♡」はNGです(写真/佐藤正之)
「ふだんはお留守番させることが多いから、今度の連休には挽回しちゃおう!」ということはありませんか?
もちろん、犬にとってはたくさんかまってもらえてうれしいですが、連休が終わったとたん、またすぐいつものお留守番生活に戻ってしまうと、寂しくなって落差がストレスを与えてしまいます。
ふだんとの落差をなるべく少なくするためにも、連休最終日はあまりかまいすぎないのがよいでしょう。かまう時間は半分ほどに抑えつつ、ただそばで過ごす時間を楽しんでみてもよいかもしれません。

ちなみに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅勤務を行っている飼い主さんも多いと思いますが、在宅勤務中いつも以上に愛犬と触れ合っている場合は、在宅勤務明けのときに愛犬に落差を感じさせないよう注意してくださいね。

NG例2.「言えばわかる」と思って言い聞かせる

長々と「お説教」しても、犬には理解できません(写真/佐藤正之)
長々と「お説教」しても、犬には理解できません(写真/佐藤正之)
たとえば愛犬がイタズラをしたときなど、叱ったりはしていなくとも、「言えばわかるはず」と思って長々と言い聞かせている飼い主さんは意外と多いもの。
残念ながら、犬は人のように複雑な会話がわかりません。
「叩いたり物を投げたりしているわけじゃないからいいでしょ?」と思っても、長々とした言い聞かせは、犬にとっては嫌な雰囲気が長く続くだけで、しかも理由もわからないので、ストレスに感じるだけなのです。

たとえば家具などの噛みグセに困っているなら、長々と話すよりも噛んでいいおもちゃを与えるほうが効果的です。愛犬にしてほしいと思う行動を教えて、できたらたくさんほめましょう。

NG例3.指示を大声で言う

大声も、連呼も避けたほうがよいでしょう(写真/佐藤正之)
大声も、連呼も避けたほうがよいでしょう(写真/佐藤正之)
愛犬が指示に従わないからと、「オスワリ!オスワリ!!も~、オスワリって言ってるでしょ、オスワリ!!!」などと大声で行ってしまう飼い主さんも意外と多いものですが、これもNG。
大声で言えば伝わるわけではありませんし、犬が威圧的に感じてしまうこともあります。

何度も繰り返し言うのも、指示が伝わりづらくなってしまって逆効果ですので、指示は落ち着いた声で一度だけ、はっきりと伝えるようにしましょう。

NG例4.ハウスを目立つ場所に置く

出入り口の近くは落ち着かないのでNG(写真/佐藤正之)
出入り口の近くは落ち着かないのでNG(写真/佐藤正之)
「いつでも愛犬の異変に気付けるように」と、リビングの出入り口など、目立つ場所にハウスを置いていませんか?
人通りが多く目立つ場所は犬が落ち着いて過ごせず、ストレスに感じてしまうことがありますので、これも実はNGです。
ハウスを置くなら、部屋の隅など、人があまり通らない場所がおすすめです。

NG例5.ハウスのすぐそばにトイレを置く

トイレのニオイが、ハウスまで……(写真/佐藤正之)
トイレのニオイが、ハウスまで……(写真/佐藤正之)
そそうしたら困るからと、トイレトレイを愛犬のハウスのすぐそばに置いてしまう飼い主さんも意外と多いのですが、これもNGです。
犬は寝床から離れた場所で排泄する習性がありますので、寝床となるハウスの近くにトイレを置かれるのは、本能的にストレスを与えてしまうことに。
犬の嗅覚は人よりもずっと鋭いので、トイレのニオイが犬に届かないぐらい、意識して距離を置くとよいでしょう。

生活を見直して、ストレスフリーな暮らしに

いかがでしたか? このように、飼い主さんが大好きな愛犬のためと思ってやっている行動でも、実は意外なストレスの原因になってしまっていることがあります。もし思い当たるものがあれば、今日から見直してみてくださいね。
※犬によってストレスの感じ方は異なります。この記事内でご紹介しているストレスは、あくまでも一例です。

参考/『いぬのきもち』2018年10月号「意外なストレス30」(監修:日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター 戸田美由紀先生、獣医師 石田陽子先生)
写真/佐藤正之
文/影山エマ
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