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犬にマスクをつける飼い主を目撃…安全なの? 「犬用マスク」の危険性を獣医師が解説

新型コロナウイルスに感染予防に、日頃から入念に対策している人も多いと思います。SNSでは、愛犬に「犬用マスク」をつけている人を見かけることがありますが、その安全性について疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、犬にマスクをつけるとどういうリスクがあるのかを、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

犬用マスクって安全なの? 危険性を獣医師が解説

くつろぐ柴犬
getty
ーー巷で犬用マスクというものが売られており、それを使用している飼い主さんもいるようなのですが、安全面についてはいかがでしょうか? SNSでも、愛犬にマスクをつけているような投稿を見ることもあります。

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「私たちが人間用マスクを使用するときも、熱がこもり呼吸がしづらいこともありますよね。今年はマスク使用での熱中症も聞かれ、熱中症でなくても熱がこもることでの不調が増えていました。私自身もマスクをするとのぼせやすいことを体感しています。呼吸がいかに大事か思い知らされます。

これが犬となると、人よりもさらに苦しさを感じることは言うまでもありません。犬は口からの呼吸で体温調節をしていることは有名な話です。呼吸器・循環器に問題を抱える犬であれば、日常的に呼吸がしづらい傾向にありますので、マスクの使用はやめておきたいです

ーーマスクで口を塞いでしまうと、体温調節ができなくなってしまうのですね。マスクによる苦しさを感じていても、犬自身でマスクを外すことはできませんよね。犬は口呼吸で体温調節をしているのだと、飼い主さんは知識として知っておくことが大切ですね。

獣医師:
「そうですね。たとえ犬が嫌がるような素振りを見せなくても、犬へのマスクの使用はやめましょう。

もし無駄吠え防止や拾い食い防止の目的でマスクを使っているのであれば、マスクではなく通常の犬用の口輪の使用をおすすめします」

飼い主さんが愛犬のためにできる新型コロナウイルス対策とは?

飼い主さんのそばを歩く犬
getty
ーー飼い主さんたちも、愛犬を新型コロナウイルスに感染させないように…との思いから、愛犬にマスクを使ってしまっているのではないかと思います。愛犬にマスクをつけるのではなく、飼い主さんが意識したい新型コロナウイルス対策はなんでしょうか?

獣医師:
「現段階では、新型コロナウイルスは犬に重篤な問題を起こさないとされています。これだけの期間この状態を保っているので、今後も大きくは変わらないのでしょう。

そのため、まずは飼い主さん自身が予防することが大切になります。よく寝る、疲れたら休む、食事はバランスよく食べる、適度に遊び、適度に人と関わる、密にならない、適切な場所でマスクをする…こうしたことを日頃から意識したいですね。

犬もよく寝て、よく食べ、よく遊ぶことが免疫力を下げない一番の方法です。また、新型コロナウイルスだけでなく、ほかの感染症予防のためにも、愛犬とのキスなどの過度な接触は避けましょう」

ーー飼い主さん自身の体調を崩さないように心がけることが、なによりも大切なんですね。寒くなってきて風邪をひきやすい季節でもあるので、日頃から健康管理を気をつけたいですね。

獣医師:
「そうですね。これからの季節は、乾燥して呼吸器がダメージを受けやすいです。犬も咳がでやすい季節になります。部屋を加湿することも呼吸器を守る対策のひとつになるので、ぜひ加湿を心がけてみてください。また、エアコンもほこりが舞うのでキレイに掃除をしておきましょう」

毛布にくるまる犬
getty
犬がマスクをつけるのは、一見可愛らしくも見えるかもしれません。感染予防としてももちろんですが、インスタ映えのように考えているのであれば、愛犬の体のためにも使用するのはやめましょう。

「犬は口で体温調節をしている」ということを、飼い主さんは忘れないでおきたいですね。

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▼公益社団法人 東京都獣医師会

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/sorami
構成/いぬのきもちweb編集室
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