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「明るいコだと無理していることも…」犬の気持ちが弱っているときのサイン

何かつらいことがあったときなどに、人は気持ちが滅入ってしまうもの。じつは、犬でも同じように気持ちが弱ってしまうことがあるのだそうです。

この記事では、犬の気持ちが弱っているときのサインについて、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

犬の気持ちが弱っているときのサイン

伏せをする犬
getty
——気持ちが弱っているときに、犬はどのようなサインを見せますか?

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「さまざまです。たとえば…
  • よく怒る・ずっと怒っている・イライラしている
  • ずっと悲しそう・寂しそう
  • ずっとビクビクしている
  • 引きこもる
  • 遊ばない
  • 落ち着かない
  • 食べない・食べ過ぎる
  • 排泄しない
  • 吐く
  • 下痢をする・便秘をする
  • 寝ない・寝すぎる
  • ずっと手や足や体を舐めている

などのサインが見られます。もともと明るいコでも頑張って明るく振舞っており、実際には弱っていることもあります」

——犬が無理して頑張っていることもあるのですね。なかなか気づいてあげるのは、難しいこともあるのかもしれませんね。

犬の気持ちが弱ってしまう原因

眠る犬
getty
——犬はどのようなことで気持ちが弱ってしまうのでしょうか? 

獣医師:
「自分の命に関わる『食べる』『休む』『寝る』が侵されるような状況を感じた場合や、自分以外の人や犬などとの関りでうまくいかなくなったときなどです。あとは病気になったことが原因だったり、抗がん剤などで精神的に落ち込むこともあります」

——人間でもそうしたことがあると、気持ちが滅入ってしまうことがありますよね。

獣医師:
「そうですね。もう少し具体的に言うと…
  • 怖いことがあった
  • 悲しいことがあった
  • 孤独になるようなことがあった
  • 野犬で外の世界で生きていたけれど保護された
  • 住む場所が変わった
  • 好きな人や仲間がいなくなった
  • 犬自身が思春期になり気持ちが不安定になったり、家族とうまくいかなくなった
  • 他の同居動物とうまくいかない
  • 栄養失調や病気、持続的な痛みや痒み、抗がん剤などの薬

などの状況でしょう」

——気持ちが弱りやすい犬には、何か特徴が見られるのでしょうか?

獣医師:
「性格的に繊細なコ、ビビりなコ、怖がりなコ、警戒心が強いコ、甘えん坊なコは、状況によって気持ちが弱りやすいと言えるでしょう。また、飼い主さんひとりと犬自身だけの生活をしている犬高齢な犬も、そういった傾向が見られることがあります」

犬の気持ちが弱っているときの対処法

見つめる犬
getty
——犬の気持ちが弱っているとき、飼い主さんはどのように対処してあげるとよいでしょうか?

獣医師:
「飼い主さんは愛犬のために、よく食べ、よく寝られる安心できる環境を整える必要があります。生活環境の見直しだったり、飼い主さんとの関わり方だったり、同居動物との関わり方を見直す必要も出てきます。

その前に、基本的な生活の基盤である『食べる』『休む』『寝る』がうまくいっていなかったり、消化器系の不調など目に見えてトラブルが起きているときは一大事ですので、まずは動物病院を受診しましょう」

——なんとなく元気がなさそうだなというときも、動物病院で診てもらったほうが安心かもしれませんね。

獣医師:
「そうですね。愛犬の性格の変化や気持ちの変化も、異変に気づくサインです。日頃からよく観察しておくことをおすすめします。

病気が引き金になって気持ちが弱ったり、気持ちが弱ることで目に見えて病気が出てくることもありますので、異変があればまずは病院で相談しましょう」

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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