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「がん」になりにくい体を作るコツは、免疫にある!? 犬のがん予防対策とは

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免疫とは、体に害のある物質を見分け、攻撃して排除することで体を守る体内の仕組みのこと。体全体が協力し合って、ウイルスや細菌などから身を守っています。

これは犬や人をはじめ、すべての動物がもっている機能です。私たちも愛犬も、免疫が機能しているおかげで全身の健康が保たれているといえるでしょう。

免疫機能が体を守っている

免疫機能は、大きく分けて3段構えとなって最近などから体を守ります。
第1・2バリアは「自然免疫」と呼ばれ、セキやクシャミといった臓器の働きや、白血球などの免疫細胞の働きで異物を瞬時に排除。それでも排除できない異物は、強力な免疫細胞たちが長期間にわたってしっかりと守る、第3バリアの「適応免疫」によって、持続的に対処されます。

これらの免疫は、犬の体の中を毎日パトロールし、がん細胞を見つけ次第排除しています。免疫バランスが正しく保たれていると、この働きも活性化。がん細胞も見逃さずに排除しやすくなるので、がんになりにくくなるといえるでしょう。

愛犬の免疫力をチェック!

撮影/殿村忠博
撮影/殿村忠博
免疫は犬が健康でいるために欠かせない働きです。この働きが低下すると、体調不良になりやすく、重篤な病気にかかりやすくなることもあります。

例えば

●毛ヅヤが悪い
●ケガが治りにくい
●目に輝きがない
●疲れやすい
●元気がなくしょんぼりしている
●排泄物に異常がある

これらの中で、愛犬に当てはまるものがあったら、免疫力が低下しているかもしれません!

免疫力をどう整える?

「がん」になりにくい体になって、健康寿命を延ばすためには、愛犬の免疫機能を正しく保つことが重要です。免疫は生活習慣によって活性化させられることもあるので、以下に紹介するコツを取り入れてみましょう。

やさしくなでる

撮影/殿村忠博
撮影/殿村忠博
大好きな飼い主さんにやさしくなでられると、愛犬は安心します。すると、副交感神経の働きが増して免疫細胞が動きやすくなり、免疫機能が整えられると考えられています。少しでもいいので、毎日愛犬とふれあう時間をつくりましょう。

たくさんほめる

免疫力を低下させる大きな原因のひとつがストレス。飼い主さんが愛犬をほめることで、ストレスをやわらげられるといわれています。たとえばゴハンを残さず食べたなど、どんなことでもいいので毎日ほめましょう。

愛犬の体格や性格に合った量の散歩を毎日行う

撮影/殿村忠博
撮影/殿村忠博
散歩で運動量を確保できると、免疫力維持に役立ちます。
たとえば1日2回行くなら、ゴールデン・レトリーバーなどの大型犬では1回あたり60分以上、柴などの中型犬では30~40分程度、ポメラニアンなどの小型犬では20~30分程度など、犬種や体格に合わせて量を変えるとよいでしょう。
また、小型犬でも活発な性格の犬では多めにするなど、個性に合わせて調節を。気分転換になり、ストレス解消にも役立ちます。

良質な睡眠をたっぷりとらせる

睡眠は体を回復させるために重要な時間です。ぐっすり眠ると、神経のバランスが整って、さらに免疫機能を向上できると考えられています。
夜はハウスやベッドなど、愛犬がひとりで落ち着いてゆっくり眠れる場所と、静かな環境を整えましょう。

ちょっとしたコツで、愛犬を「がん」から守ろう

いかがでしたか? 免疫は生まれつき犬の体に備わっている、非常に優秀なシステムです。愛犬にずっと元気でいてもらうためにも、日々の生活を見直して、免疫力維持に役立ててくださいね。

参考/愛犬との暮らしをもっと楽しむ『いぬのきもち』2018年12月号「免疫力UPの習慣」(監修:獣医師、獣医学博士 増田健一先生)
撮影/殿村忠博
イラスト/あきんこ
文/影山エマ
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