犬にだって、近寄りたくない物や相手は存在します。犬が「苦手だな」「なにもしませんよ」「これ以上近づかないで」と感じているときにするしぐさを知って、愛犬のストレスを軽減させてあげましょう。
今回は5つのしぐさを紹介します。
体を強張らせながら目をそむける
犬がこのしぐさをするときは、相手に不安や恐怖を感じています。「構わないで」「困った相手だな」という思いで、目線をそらしているのでしょう。また、「興味がない」ことを伝えるときは、目線だけでなく顔や背中ごとそむけます。
しっぽを水平より下向きに、ゆらゆら振る
このしぐさは、犬が警戒心や不安を抱きつつ、様子を見るときにする行動です。「近づかないで」「不安だな」「緊張するな」という気持ちを感じながら、相手の様子をうかがっているのでしょう。このときの口は、緊張が強ければ閉じていますが、相手に敵意がないことをアピールするために軽く開けることもあるようです。
しっぽを股の間に巻き込む
このしぐさは、強い恐怖や不安のあらわれです。「嫌だ」「怖い」「来ないで」と不安を感じながら、相手にしっぽを取られまいと自分の体に隠しているのでしょう。それと同時に、しっぽを隠して体を小さく見せることで、相手に敵意がないことも伝えています。
前歯~犬歯を見せる
犬が上唇をあげて歯を見せるのは、「怒るよ」のパフォーマンス。相手に「やめて」「触らないで」「近づかないで」と伝えているのでしょう。先輩の犬が後輩犬の行動を注意するときや、お手入れを避けたいときにも、このしぐさをすることがあるようです。
鼻の頭にしわを寄せる
前のしぐさがパフォーマンスなら、こちらは本気の怒りです。犬が「それ以上近づいたら本気で噛みます」「本当に怒っています」と伝えるしぐさで、一触即発の状態です。相手に向かって耳を立てることが多く、本気で警告しているので、無理に近寄らないほうがいいでしょう。
犬はそのときに感じている思いが表情やしぐさにあらわれます。愛犬の「ほうっておいてほしい」サインを受け取ったら、そっと避けたいものから遠ざけてあげましょう。
参考/「いぬのきもち」2020年6月号『360度いぬのこと大調査!第3章 早見表にしました!
きもちがわかる!いぬのしぐさ35』(監修:獣医師 英国APDT認定ペットドッグトレーナー Canine Relationz主宰 藤本聖香先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。