認知機能不全症候群の症状と治療、予防方法
解説
老化にともない脳の神経細胞に変化が起こり、様々な行動の変化を示します。
・見当識障害(家の中で迷う、壁の前で立ち尽くすなど)
・社会的交流の変化(飼い主に無関心、いらつきなど)
・睡眠サイクルの変化(日中に寝る、夜間に起きて鳴くなど)
・学習した行動の変化(排泄の失敗、コマンドが分からなくなるなど)
・活動の変化(無反応、ウロウロと歩き回る、噛みつくなど)
・不安傾向の増加(不安行動が増える)
症状の出かたは個体差があります。
認知機能不全症候群の治療
根本的な治療法はありません。介護用マットで床ずれを防ぎ、歩き回ってもケガをしないように円形サークルを使う、食べやすい食器に変えるなど環境を整えます。次にお散歩、リハビリ、遊び、ブラッシングや日光浴など適度な運動や刺激を取り入れます。そして食べやすく栄養バランスのとれた食事、症状に合わせてサプリメントやお薬を投与するなど、総合的にケアをします。
認知機能不全症候群の予防
予防は難しいため、愛犬の老化に早めに気づくことが大切です。7才を過ぎた頃から抗酸化作用が期待されるサプリメントを取り入れるのもよいでしょう。また日頃からお散歩による運動で筋力を維持、人や他の動物との交流、嗅覚を刺激させて脳の活性化、日中起きて夜寝る習慣をつけることがおすすめされています。