健康・病気
「健康・病気」に関する記事をご紹介しています。
-
熱中症[ねっちゅうしょう]
風通しの悪い高温多湿の場所や、直射日光を直に浴び続ける状況で、急激に上がった体温が下がらなくなります。ハアハアと荒い呼吸に始まり、大量のよだれ、嘔吐などのあと、けいれんをしたり、短時間で意識を失う場合も。すぐに処置をしないと、命を落とすこともあります。短頭種や寒い地方生まれの犬は暑さに弱いので、とくに注意を。
-
そけいヘルニア[そけいへるにあ]
後ろ足のつけ根のそけい部から、腸や脂肪組織、子宮、膀胱などが飛び出す病気で、先天的に起こる場合と、事故などによる外傷で起こる場合とがあります。産後のメスや、胃拡張になった犬がなりやすいです。
-
停留睾丸(オス)[ていりゅうこうがん(おす)]
睾丸が下がらずに、おなかの中やそけい部(もものつけ根)にとどまってしまう病気です。おなかの中に残っている場合、腫瘍化しやすいうえ、外見からはわかりづらいため、早めに検査することが大切です。
-
便秘[べんぴ]
異物が腸をふさいでいる、かたよった食事により便がかたくなる、トイレ環境が変わる、下半身にケガをしている、甲状腺機能低下症などの病気にかかっているなど、さまざまな理由で便秘になります。
-
胃拡張捻転症候群[いかくちょうねんてんしょうこうぐん]
食後すぐに運動をすることなどが原因で、胃がねじれて、取り込んだ食物や空気が腸へ送られない状態になる病気で、大型犬に多いです。腹部がふくれ、苦しそうにします。食欲も元気もなくなり、よだれがたくさん出ることもあります。また、吐きそうな動作をしても吐かないことがあります。緊急に治療しないと多くは死亡します。
-
肺水腫[はいすいしゅ]
肺炎や心臓疾患などが原因で、肺の中に水がたまり、肺がむくむ状態です。症状が軽い場合は、運動したり、興奮したりするとセキが出る程度ですが、重くなると苦しそうな呼吸をしたり、呼吸が浅く、速くなります。また、よだれを流したり、口を開けたまま呼吸することもあります。
-
免疫介在性溶血性貧血[めんえきかいざいせいようけつせいひんけつ]
なんらかの原因で体が赤血球を破壊してしまうことで、赤血球が不足して起こる貧血です。この病気にかかると、元気がなくなり、運動を嫌がるようになります。食欲低下や嘔吐が起こることもあります。貧血のため、歯肉や目の結膜が白く変色したり、黄疸によって黄色くなります。尿の色が濃くなったり、茶色や赤茶色が混ざることもあります。
-
グレーコリー症候群[ぐれーこりーしょうこうぐん]
毛の色が灰色系のコリーに発症する先天的な病気で、白血球のひとつである好中球が減少します。子犬のうちに発症し、発熱、食欲低下、結膜炎などが見られ、最後は敗血症や肺炎などを起こして死亡します。
-
レッグ・ペルテス[れっぐ・ぺるてす]
大腿骨の先端にある大腿骨頭に血液が充分に供給されず、骨頭が変形したり、壊死します。後ろ足に痛みを伴うため、足を引きずったり、たびたび地面から足を上げるようになります。骨が出来上がる前の小型犬がかかりやすいです。
-
変形性脊椎症[へんけいせいせきついしょう]
背骨を構成している椎体が、加齢とともに変形する病気で、9才以上のシニア犬の75%がなっているといわれています。症状が出ない犬もいますが、関節の可動域が狭くなるので、あるくことを嫌がる場合も。
-
外耳炎[がいじえん]
外耳道(耳の穴の鼓膜の外側)に細菌や真菌が感染することで炎症が起き、耳アカがたまります。耳アカはニオイが強く、拭き取っても数日後にはたまります。慢性的な外耳炎の場合、皮膚が厚くなって耳道をふさぐことも。炎症がひどいと、鼓膜に穴があくことも。
-
エナメル質形成不全[えなめるしつけいせいふぜん]
歯の表面層(エナメル質)の発達が不充分なために、歯垢がつきやすくなったり、歯が折れやすくなったり、水や食べ物が歯にしみる知覚過敏を起こすことがあります。
-
網膜剥離[もうまくはくり]
網膜(眼球の奥の光を受ける部分)が眼底からはがれ、視力障害を起こします。事故の衝撃ではがれたり、炎症が原因で発症するほか、おもにコリー犬種では、先天的な原因で発症することもあります。ときには失明する場合もあるので注意。
-
鼻涙管閉塞[びるいかんへいそく]
目と鼻をつないでいる鼻涙管や、涙を排出する涙管が詰まって涙があふれる病気です。流涙症と同様、涙とともに目ヤニが出て、目頭から鼻のわきが汚れて皮膚が腫れることも。
-
白内障[はくないしょう]
老化に伴い目の水晶体が変化し、目が白く濁って見えます。視力が損なわれるので、犬は物にぶつかったり、慣れている場所でも鼻先で探るような歩き方をすることもあります。症状が進行すると失明に至ります。老化のほか、先天的な理由で発症したり、若年性の白内障もあります。
-
逆さまつげ[さかさまつげ]
本来外側に向かって生えるまつげが、内側に向かって生える病気。まつげが角膜を刺激するので犬が違和感を覚えて、前足で目をこするしぐさをしやすいです。涙や目ヤニが多く出ることもあります。トイ・プードル、ブルドッグ、シー・ズーなどの犬種に多いです。
-
結膜炎[けつまくえん]
結膜(白目の部分)の表面に炎症が生じる病気です。犬が目をこすって涙や目ヤニが出たり、まぶたのまわりが赤くなったりします。角膜(黒目の表面の透明な部分)にも炎症が広がり、角結膜炎に進行するケースも。目をこする、シャンプーが目に入る、目のまわりの毛が目を刺激するなどの外傷性(片目に多い)と、感染症などの非外傷性(両目に多い)があります。
-
眼瞼内反症[がんけんないはんしょう]
まぶたが内側に向かって曲がり込む病気。まつげや被毛が角膜や結膜に当たるため、犬はその刺激を気にして前足で目をこすり、角膜炎や結膜炎になりやすいです。この病気が原因で起こる角膜炎や結膜炎は慢性化しやすく、発症を繰り返すうちに治りにくくなることが。
-
角膜浮腫[かくまくふしゅ]
角膜の内皮(いちばん内側の膜)の機能が低下し、角膜内に水がたまってむくんでしまう病気。角膜が膨張して目の透明感がなくなって白く濁ります。これに伴い、視力も低下します。角膜炎や緑内障により、併発することも。
-
中毒[ちゅうどく]
異物や中毒を起こす食物、薬品などを誤って飲み込んでしまい、嘔吐や下痢、腸閉塞などを引き起こします。
-
誤飲・誤食[ごいん・ごしょく]
異物や中毒を起こす食物、薬品などを誤って飲み込んでしまい、嘔吐や下痢、腸閉塞などを引き起こします。
-
フィラリア症(犬糸状虫症)[ふぃらりあしょう(いぬしじょうちゅうしょう)]
糸状虫とも呼ばれるそうめんのような長くて白い虫が、蚊を介して体内に入り、成長しながら血管、心臓へと寄生します。血流を妨げ、初期症状としてセキが出たり、運動を嫌がるようになります。やがておなかに水がたまって(腹水)、異常に水を欲しがるようになり、命にかかわります。
-
子宮蓄膿症(メス)[しきゅうちくのうしょう(めす)]
子宮内に細菌が入って炎症を起こし、膿がたまる病気です。発情期のあとの黄体期と呼ばれる時期に多く、腹部が大きくなり、陰部から膿や血混じりの分泌物が出てきます。さらに食欲不振や嘔吐、貧血や腎不全を起こすこともあります。水をたくさん飲むようになり、尿の量も増えます。
-
認知機能不全症候群(にんちきのうふぜんしょうこうぐん)
老化に伴い、脳が異常を起こし、徘徊や夜鳴き、そそう、壁づたいに歩き続けるなどの症状が見られる病気です。シニア犬のなかでも、日本犬に多いといわれています。
-
てんかん[てんかん]
脳炎や脳腫瘍、脳の損傷などが原因で脳の神経細胞に異常が起こり、急に四肢を硬直させ、横に倒れたり、けいれんします。同時に意識がなくなり、口から泡を吐いたり、無意識に便や尿を排泄することも。このほか特発性のケースでは、低血糖症や肝臓、腎臓の疾患などの病気が原因のケースで起こることもあります。病気のほか、精神的なストレスや天候などが発作に関係しているともいわれています。繰り返し発作が起こると命にかかわります。
-
甲状腺機能低下症[こうじょうせんきのうていかしょう]
クッシング症候群を発症している犬が併発することが多い病気です。クッシング症候群と同じ症状のほかは、元気がなくなるなど、はっきりとした症状がないため、気づきにくいことも。
-
たんぱく漏出性腸症[たんぱくろうしゅつせいちょうしょう]
リンパ管拡張症やリンパ腫、腸内寄生虫感染などにより、消化管内にたんぱく質がもれ出る病気で、多くの場合、慢性の下痢や消化不良を起こします。
-
門脈シャント[もんみゃくしゃんと]
肝臓の機能不全で、アンモニアなどの本来肝臓で解毒されるはずの毒素が体内を循環してしまい、体に障害を与える病気。先天的に血管のつながりがおかしいことが原因です。発育不全、体重が減る、食欲不振、嘔吐、腹水、水をたくさん飲む、運動失調、けいれん、失明する、昏睡状態など、見られる症状はさまざまです。
-
膝蓋骨脱臼[しつがいこつだっきゅう]
外傷や先天的な異常によって、ひざの関節の皿がずれます。痛みがほとんどないものから、痛みや腫れを伴うもの、ひざが動かず足を引きずったり、地面から上げて歩くものなどさまざまなレベルの症状があります。
-
疥癬[かいせん]
疥癬(ヒゼンダニ)が寄生して、耳の縁や顔、ひじ、かかと、足の甲などに激しいかゆみを伴う発疹ができます。
-
耳血腫[じけっしゅ]
慢性的な外耳炎やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどが原因で、かゆみのあまりかきすぎ、耳に血液などがたまって腫れ上がります。事故による傷から耳血腫になることも。
-
鼻炎[びえん]
鼻の中の粘膜に炎症が起きる病気。鼻水やくしゃみ、鼻を気にするしぐさなどがあらわれます。症状が進むと膿のような鼻汁、血が混じった鼻汁が出たり、呼吸が苦しくなってゼーゼーと呼吸するようになります。
-
乳歯遺残[にゅうしいざん]
歯が永久歯に生え替わらず、乳歯が抜けずに残ってしまう病気。永久歯が生えるのをじゃまして歯並びが悪くなり、歯の間に歯垢がたまりやすくなることも。とくにチワワやトイ・プードルをはじめとする小型犬で発症しやすいといわれています。
-
歯周病[ししゅうびょう]
食べカスなどでできた歯垢、歯石内の細菌が歯肉(歯ぐき)に感染し、口の中に炎症を起こす病気。歯ぐきの腫れや歯の根元の炎症、口臭、歯ぐきからの出血などの症状があらわれます。物を食べにくくなるので、食欲が減ったように見えることも。また、細菌が原因で内臓の病気になることもあるので注意。
-
流涙症[りゅうるいしょう]
涙の量が多くなったり、目頭にある鼻涙管が詰まって涙が鼻から抜けなくなり、目からあふれる病気。目の周囲が汚れやすくなり、まぶたに炎症ができることがあります。涙とともに目ヤニが出て、目頭から鼻のわきが汚れて皮膚が腫れることも。
-
涙やけ[なみだやけ]
目のまわりや、目頭の下が涙で濡れ、被毛が変色します。放置すると炎症を起こす場合もあります。単に涙の量が多いのが原因のほかに、眼瞼内反症、逆さまつげ、流涙症や鼻涙管閉塞が原因の場合も。
-
チェリーアイ[ちぇりーあい]
目頭にある第三眼瞼腺が反転して外側に飛び出す病気。赤く腫れ上がってさくらんぼ(チェリー)のように見えるため、チェリーアイと呼ばれています。ビーグル、コッカー・スパニエル、ペキニーズなどの犬種では、先天的にこの病気を発症することが。角膜炎や結膜炎を併発する場合もあります。
-
眼瞼外反症[がんけんがいはんしょう]
まぶたが外側に向かってめくれる病気。角膜や結膜が外部に露出し、炎症や潰瘍を起こしやすくなります。下まぶたに起こることが多いです。セント・バーナード、ブルドッグなど顔面の皮膚がたるんでいる犬種は、先天的に眼瞼外反症を起こしやすい傾向があります。
-
眼瞼炎[がんけんえん]
眼瞼(まぶた)とその周辺が腫れる病気です。痛みを伴うため、犬は前足で目の周辺をしきりにこするようになります。悪化すると目のまわりに湿疹が生じたり、化膿することも。放置すると慢性化し、二次感染などを起こして、症状が悪化しやすいです。
-
角膜内皮ジストロフィー[かくまくないひじすとろふぃー]
角膜の内皮(いちばん内側の膜)が異常な変化(変性)を起こす病気。角膜内に徐々に水分がたまって濁り、眼球がゆがんでしまうこともあります。