犬が好き
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さまざまな境遇からレスキューされた犬たちの命をつなぐカフェ。その信念やこだわりとは?
保護犬のことを第一に考えたシステムに
まず、カフェのスペースと脱走防止柵の高さに合わせて、保護するのは小型犬だけと決めています。保護したばかりの小型犬はソフトケージが置かれたカフェ内の隔離スペースで1週間程度過ごすようにして、慣れてきたらお客様とふれあうようにするそう。
来客したお客様は、バッグなどの荷物は収納スペースに預け、身軽な状態で保護犬と接します。保護犬にはカフェで用意されたおやつをあげたり、いっしょにおもちゃで遊ぶことも可能。カフェの営業終了後は、保護犬たちは鳥海さんとともに自宅に帰り、ゆっくり散歩してもらえるそう。
気軽に保護犬とふれあってもらい、魅力を伝えたい!
また、カフェで気になる保護犬がいた場合、何度も通って相性を確かめることもできるのもメリットに。さらに、「譲渡を希望されるお客様の保護犬への接し方が、間近で確認できるのも安心材料のひとつになるんですね」と鳥海さん。
これまで11頭の命を救ったカフェ
「みんな思い出深いコばかりですが、11頭の犬の命をつなぐことができた自分を誇らしく思っています。まだまだ経営は苦しいけれど、このカフェを開業して本当によかったです」
鳥海さんに今後の目標を聞いてみると、「ドッグランがあるバーベキュー場を貸し切りにして、 温もりカフェの卒業犬と飼い主さんの集いを実現できたらいいなと思っています」と語ってくれました。
出典/「いぬのきもち」2021年10月号『犬のために何ができるのだろうか』
取材・文/袴 もな
撮影/尾崎たまき
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