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「一時離れ離れになっていた」兄弟犬が“再会” 家族になって2年、笑顔あふれる毎日に感謝
多頭飼育崩壊から保護された兄弟犬が再会し、新しい家族に
2頭と出会うきっかけは、飼い主さんが中学生のころに出会った先代犬・ポチの存在が大きく影響しているといいます。
「私がまだ中学生のころ、近所をさまよっていた痩せた犬を見かけました。保護して、のちに家族の一員となったポチは16才まで生き、私たち家族に癒しと笑いを与えてくれました。
ポチの存在から、『犬をお迎えするなら次も必ず保護犬を』と決めており、息子が高校生になったタイミングで、動物愛護センターへ足を運びました。
候補の中でも、人懐っこくて元気いっぱいだった“かおる”を勧めてもらい、私たちはすぐに家族になったんです」
かおるくんをお迎えした動物愛護センターのホームページを見ていると、かおるくんによく似た犬が掲載されていたのです。それが、りつくんでした。
「問い合わせると、りつはかおるとずっと一緒に暮らしてきた“相棒”だと判明したんです。かおるがどこか寂しそうだった理由も腑に落ちました。
家族で話し合い、りつも迎えることに。我が家で再会したとき、かおるは嬉しそうにりつを部屋に案内し、お兄さんらしい姿を見せてくれました。『ここがおうちだよ』と、我が物顔でりつをベッドに連れて行く姿もありました。
感動的な光景を目にし、2頭を引き離さずに迎えられてよかったと心から思いました」
生まれてから散歩に行ったことがなかった2頭 少しずつ練習する毎日
お迎え当初の散歩はままならず、吠え合ってしまう日々が続いたといいます。
どちらかが散歩から戻ってくると、こんな微笑ましい光景も。
「散歩から戻ってふたりが揃うと、まるで数年ぶりの再会かのように毎度喜び合っています。毎日のことなのに……ふたりは本当に離れられないようです」
家族になってくれた2頭に、感謝の気持ちでいっぱい
しかし、スースーと寝息を立てて眠る姿を見られるようになり、飼い主さんは幸せを感じていると話します。
「ふたりがうちにやってきてから、日々の散歩やお出かけが日課になりました。外で体を動かす機会が増え、家族みんなが健康的になったと感じています。
私自身もともと体が強いほうではありませんが、昨年、入院治療を受けた際も、早くかおるとりつに会いたくてうずうずしていました。今まででは考えられなかった気力と体力で、散歩にもすぐに復帰できました。
私が日々思うのは、『私が犬を助けたんじゃない。犬に助けられているのだ』ということ。今から30年ほど前に出会ったポチが、またかおるとりつを私のところに導いてくれたように感じていて。ずっと助けられているんだなと日々感じています」
取材・文/雨宮カイ
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年11月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
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