犬が好き
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おばあちゃん犬、初めて服を着る【連載】おばあちゃん犬がやってきた 第34回
我が家は新しい家族として15歳のおばあちゃん犬、シロさんを迎えました。
緑内障の発病、両目の失明、そして、片目の摘出・・・
たった数か月の間にシロさんの身体には、たくさんのトラブルが起こりました。
そんなトラブルをトラブルだと感じさせることなく
元気いっぱいに、愛想よく、闘病生活を送ってくれているシロさん。
私はそんなシロさんと一緒にいると、可愛くて、
いつも癒しと元気をもらうのです。
ですが、ある通院中の動物病院での待合室での出来事。
シロの姿を見た他の患者さんが一言
シロさん、甲状腺も悪いので被毛も全体的に薄く、地肌が透けているところもあります。
そして片目はなく、もう片目も見えていないので視点も定まらず・・・
歩きかたも、たまによろけてしまう。誰がどう見ても痛々しい。
「可哀想だ」と思われてしまうことも仕方がない。
だけど・・・!だけど!!!!!
シロさんはシロさんらしく元気に生活を送っていると、
一緒に暮らしている私は思うのです。
食卓にあがって食い逃げしようとするし、
ご飯の時間は軽くジャンプしたり足にまとわりついて
可愛くおねだりだってするし・・・
(あれ、シロさんらしさってほとんど食い気・・・?)
シロが可愛いことを伝えたい!!
可愛い可愛い元気なおばあちゃんなんでさぁぁー!!!
ってことを、熱く語ってしまいたい飼い主(´・ω・`)
でも、そんなことしたらきっと人によっては引かれちゃうよね。
どうにか、シロさんの愛らしさを一目でわかってもらうことができないか、考えました。
そして、私はあるものをネットショップでポチりました。
ネットショップで買ったものとは・・・
恥ずかしいことに犬の洋服を買ったことがあまりなかった私。
サイズや柄、種類の多さにすっかり胸がときめきっぱなしでした。
色々あるんですね。可愛くて迷っちゃうーーーー!!!!
シロさん、おばあちゃんにして、初めてのお洋服体験。
そして、服を着せ、少し抱っこでお散歩してみることに。
(目が見えなくなってから、お散歩は抱っこになりました)
すると、目の前から中学生の大群が押し寄せてきます。
飼い主、ドキがムネムネです・・・。
通りすがりに耳に入った言葉は
シロさんが、ですよね?飼い主が、じゃないですよね?(まさか)
シロさんが久しぶりに誰かに可愛いと言われて、飼い主、
有頂天でシロさんの可愛い尻をわしゃわしゃしながら帰りましたとさ。
初めてのお洋服。
テンション上がりまくりの飼い主に気を使って
嫌がらないでくれている優しいシロさん。
可愛すぎて、可愛い以外の言葉が見つからない。
ありがとう、シロさん。
ありがとう、お洋服さん。
登場人物・登場犬猫
tamtam プロフィール
2022年「たまさんちのホゴイヌ」(世界文化社)、2023年「たまさんちのホゴネコ」(世界文化社)を出版。著者印税を動物福祉活動に充てている。
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