犬が好き
UP DATE
「犬を飼いたくなったら…」飼う前にチェック!“医食住”1年間で犬にかかるお金の話
犬と暮らすには必ず「お金」がかかります。コロナ禍により、ペットニーズも高まっているようですが、「思っていたよりお金がかかって大変」ということにならないよう、犬を迎え入れる前に必要な費用(目安)について把握しておきましょう。今回は、犬に必要な医療費・食費・生活費についてまとめました。
犬にかかる「医療費」は年間平均6万円超

2016年3月に実施された調査(※)によると、犬にかかる年間の平均医療費は、約6万600円であることがわかりました。
健康な犬であっても、以下のような医療費が毎年必要になるので、頭に入れておきましょう。
※2016年3月 マクロミル インターネット調査(1030名調べ)
健康な犬にかかる年間の医療費例
- 狂犬病ワクチン:3,500円前後
- 混合ワクチン:8,000円前後
- ノミ・ダニの予防薬:1万2,000~1万5,000円前後
- フィラリアの予防薬:1万2,000~1万5,000円前後
- 健康診断:4,000円~ など
なお、上記の金額はあくまで目安であり、医療費は動物病院によって異なります。また、薬代は犬の体が大きければその分高額になる傾向があり、健康診断の費用も検査項目数が増えればその分高くなるでしょう。
ケガや病気をしたときの治療費は、かなり高額になるケースも
例えば、小型犬が椎間板ヘルニアになって手術をした場合は、通院・手術・薬代などを含め24万円程度の治療費が必要になることが。手術を必要としない皮膚炎の治療であっても、複数回通院し検査や処置などを行えば、トータルで15万円以上の治療費が必要になるケースも少なくありません。
犬の医療にかかるお金は、基本的に全額飼い主さんの自己負担です。少しでも負担を減らすために、ペット保険に加入する飼い主さんもいますが、その場合、年間6万~8万4,000円程度の保険料(※)の支払いが必要となるでしょう。
※加入年齢や犬種、補償内容などによって保険料は異なります。
犬の「食費」は年間7万円を超えることも

犬の体をつくり、エネルギーの源ともなる重要な毎日の食事。主食として与えるドッグフードは、価格の安さよりも、原材料や栄養バランスが愛犬に合ったものを選ぶことが大切です。
犬の年間の食費は、3万6,000~7万2,000円程度が目安。ひと月にすると3,000~6,000円くらいですが、犬の体格によってその金額は大きく異なります。また、病気の治療のための療法食や、ダイエット食を購入する場合は、通常のものよりも高くなるでしょう。
さらにおやつを与える場合は、年間1万2,000~2万4,000円程度の食費がプラスされます。
犬にかかる「生活費」は年間14万円以上が目安

犬と暮らすためには、ペットシーツやおもちゃ、歯ブラシ、洋服、シャンプーといった犬用生活用品が必要になります。トリミングが必要な犬種の場合は、トリミングにかかるお金についても考えておきましょう。
犬の体格などにもよりますが、犬用生活用品の購入にかかる年間の費用は、トータルで4万8,000~8万4,000円くらいです。トリミング費用はメニューや犬種などによって異なりますが、年間6万~12万円程度は必要になるでしょう。
そのほか、犬を飼うと留守番時や就寝時にもエアコンをつける必要などがでてくるため、電気代も年間3万6,000円程度高くなります。
最期までお金を用意できるか考えて

ご紹介した費用のほかにも、レジャー・旅行費やしつけ教室の費用、避妊・去勢手術費などがかかる場合があります。また、犬を迎え入れるときの初期費用(畜犬登録・各種ワクチン・生活用具の購入など)は、体の小さな小型犬でも5万6,500円程度は必要に。
犬の生涯を15年と仮定すると、最期まできちんと育てるにはそれなりのお金が必要となり、「かわいい」「癒やされる」という理由だけで犬を飼うことが、どれほど危険なことかわかるでしょう。犬を飼いたいとお考えのかたは、今一度ご自身の経済状況を振り返り、犬が健全に暮らすための費用をきちんと用意できるか、確かめてみることが大切です。
参考/「いぬのきもち」特別編集『犬との暮らし大事典』(監修:「ペット相談センター」代表 ファイナンシャル・プランナー 大内優先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE