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ペット同伴入居可能な特養、犬たちの暮らしぶりを聞いた

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社会福祉法人が運営する特別養護老人ホーム「さくらの里山科」。ペット同伴で入居でき、保護犬も迎えているこの施設の取り組みについて紹介します。

1回目の記事|ある高齢者と愛犬の悲しい出来事がキッカケで、犬と暮らせる特養が誕生!

2回目の記事|ホームの入居者の死期を察知して、その時まで寄り添い続ける元保護犬

ホームにいる犬たちの暮らしぶりとは?

年に2回、提携の動物病院がホームに出張して、犬たちの定期健診と狂犬病予防接種、ワクチン接種を行います。

特別養護老人ホーム「さくらの里山科」(以下ホーム)のうち、犬と暮らせる区画で生活している犬たちは、自由に入居者さんの居室や共有スペースを出入りでき、ゴハンのときと寝るときだけ、それぞれのケージに入ります。

入居者さんのペットも高齢であることが多いため、健康管理は提携する動物病院によってしっかり行われています。

また、トリマーの資格を持つ介護スタッフがいることから、定期的なトリミングも受けられます。

ホームの敷地には広いドッグランがあり、犬たちにとっても快適で、イキイキと過ごせるホームなのです。

心から犬を愛する介護スタッフによる犬たちへの手厚いケア

ホームのうち、犬OKのユニットで働く介護スタッフさんたち。みんな犬が大好き!

「入居者さんのペットのお世話にかかる費用は、入居者さんのご家族が負担しますが、保護犬たちにかかる費用は、ご寄付金や、クラウドファンディングによってまかないます。文福とほか2頭の保護犬は、皆シニアになってきて、足腰が悪くなったりして、年々医療費が増えていくんですね」と、同ホーム施設長の若山さん。

それにしても、ここで働く介護スタッフさんは、入居者さんのお世話の上に、犬たちのお世話が加わり、さぞ大変なのでは?という疑問がわきます。

「ここの介護スタッフたちは大の犬好きなんです。みんな自宅でも犬と暮らしていて、『家でも職場でも犬とふれあえるなんて、こんなにうれしいことはないです!』と言ってくれるんですよ」

そう答える若山さんも、自宅では3頭のチワワと暮らす大の愛犬家です。

重度の認知症を患った人が、犬によって変わった!

季節ごとに犬たちのコスプレイベントも開催。こちらは5月のこどもの日に“かぶと”をかぶる、ホームの看板犬・文福くん。

また、ホームでは、入居者さんが愛犬よりも先に亡くなるケースがありますが、取り残された愛犬は、ホームの犬として終生大切に飼育するそうです。

「今まで私は、犬たちの力によるたくさんの奇跡を見てきました。
たとえば、重度の認知症を患って入居されたTさんは、話すことも感情を表すこともできませんでした。
それが、ホームの犬たちとふれあうことで、犬が好きだった自分のことを思い出し、徐々に症状が改善されて、最後には笑って犬の名前を呼ぶまでになったんです。
それを見たTさんのご家族は、涙を流して喜ばれていました」

犬にとっての幸せは、いつも飼い主さんのそばにいること

今は亡きホームの保護犬、むっちゃん。福島原発の周辺エリアに取り残されているところを保護された犬でした。

ホームにいる犬たちは、セラピー犬としての訓練などを受けているわけでありません。
ただ、入居者さんに寄り添い、いっしょに生活を楽しんでいるだけなのです。

最後に若山さんは、
「入居者さんも犬たちも『ただいしょに暮らすこと』が幸せなんです。
私は自分の言葉でこれを『伴侶動物福祉』と呼んでいます。
これからも多くの入居者さんと犬を迎えていければと思っています」
と語ってくれました。



※掲載されている写真は、施設スタッフが撮影したものです。
掲載するにあたり、施設側およびご家族の許可をいただいています。

※各情報は2020年10月9日現在の情報です。

出典/「いぬのきもち」2020年12月号『犬のために何ができるのだろうか』
写真提供/さくらの里山科
取材・文/袴 もな

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