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犬と快適に過ごす山小屋を目指して〜その1【穴澤賢の犬のはなし】

先代犬の「富士丸」と犬との暮らしと別れを経験したライターの穴澤賢が、
数年を経て現在は「大吉」と「福助」(どちらもミックス)との暮らしで
感じた何気ないことを語ります。

2017年の夏に手に入れた築40年以上の雨漏りするボロ小屋を、いつか建て直そうと思っていたが、この前書いた通りもう諦めた。幸い地元の大工さんと知り合えたので、それなら補修、補強しながらリノベーションすればいいじゃないかと方向転換した。

リノベーションの方向性は?

実は山の家は2階があるのだが、上り下りするのは押入れにあるハシゴのみで、隠し部屋のようになっている。なぜこういう造りにしたのか謎だが、当然犬はハシゴを登れないから、物置になっていた。
どうせいつか建て替えるし、これでいいかと思っていたが、リノベーションするならもったいない。階段を作って使えるようにしたい。また右側の壁はぶち抜いて吹き抜けにしよう。
その下は和室になっているが、左奥に見える押入れ(この中にハシゴがある)を壊して、そこを階段にすればいい。さらに畳からフローリングに変えてしまおう。ただ、重要になるのは「犬が快適に過ごせる山小屋」であること。

犬が快適に過ごすために

そこで大工さんには、フローリングはツルツルしていない滑りにくい床材にしてほしい、階段は傾斜がなるべくゆるやかになるようL字にしてほしいと伝えた。
犬にとっては畳のほうが滑らないし、ほどよく柔らかいからいいとは思うけど、和室にL字の階段があっても変だし、そこは折り合いをつけよう。その代わり、無垢の床材にしてもらう。
そして屋根裏の隠し部屋が、こうなった。取り払った壁材を石膏ボード丸出しだった奥の壁に再利用してもらった。
さらにL字階段もこの通り。これは既製品ではなく、大工さんが分厚い無垢の板を切って作ってくれた(工事作業と並行してたまに泊まるから散らかっているが)。
よしよし、犬たちもちゃんと上り下りできるな。
(つづく)



プロフィール
穴澤 賢(あなざわ まさる)
1971年大阪生まれ。2005年、愛犬との日常をつづったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムを執筆するようになる。著書に『ひとりと一匹』(小学館文庫)、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック『Another Side Of Music』(ワーナーミュージック・ジャパン)、愛犬の死から一年後の心境を語った『またね、富士丸。』(世界文化社)、本連載をまとめた『また、犬と暮らして』(世界文化社)などがある。2015年、長年犬と暮らした経験から「DeLoreans」というブランドを立ち上げる。

ブログ「Another Days」
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インスタグラム

大吉(2011年8月17日生まれ・オス)
茨城県で放し飼いの白い犬(父)とある家庭の茶色い犬(母)の間に生まれる。飼い主募集サイトを経て穴澤家へ。敬語を話す小学生のように妙に大人びた性格。雷と花火と暴走族が苦手。せっかく海の近くに引っ越したのに、海も砂浜もそんなに好きではないもよう。

福助(2014年1月11日生まれ・オス)
千葉県の施設から保護団体を経て穴澤家へ。捕獲されたときのトラウマから当初は人間を怖がり逃げまどっていたが、約2カ月ほどでただの破壊王へ。ついでにデブになる。運動神経はかなりいいので、家では「動けるデブ」と呼ばれている。
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