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”ヤバイ犬の飼い主”になっていない? ビシバシ系、意識高い系などタイプ別に解説します!

職場内での「ハラスメント防止」の意識が高まっている現代。一度言ったことを後からコロコロ変える、怒鳴りつける、細かいことばかり気にして何度も何度もやり直しを命じてくる……。想像するだけで重たい気分になりますが、もしかしたら実は同じことを、愛犬にやってしまっているかもしれません。

これらの「ヤバい上司」たちが部下にするような接し方を愛犬にしている飼い主さんを、イラストでわかりやすく解説します。あなたは大丈夫かどうか、チェックしてみましょう!

※この記事では、わかりやすく伝えるために、犬を擬人化して表現しています。ただし本来犬は、人の言語を使ってものを考えたり、話したりすることはありません。
イラスト/今井ヨージ
イラスト/今井ヨージ

「厳しく接すればイイコになる」と思っていませんか?

・「オスワリ、オスワリ!」など指示語を何度も連呼する
・フセなどの指示を大きな声で強めに言う
・悪いことをしたらマズルを掴む

これらのことに思い当たるフシはありませんか? ひとつでも心当たりがあるという方、もしかしたらあなたはビシバシ系上司タイプのハラスメントを愛犬にしているかもしれません。
イラスト/今井ヨージ
イラスト/今井ヨージ
あなたの周りに、誰かがミスをするとすごい剣幕で怒っている人はいませんか? このタイプの人は「厳しく育てることこそが成長への近道」と考えているのかもしれませんね。しかし怒られた部下は委縮してしまい、逆にパフォーマンスが落ちているケースも少なくないでしょう。

犬の場合は、さらに深刻です。人と違って厳しく叱られても、「何が悪いのか」わからず、ただただ飼い主さんが「怖かった」ことだけが印象にのこる場合も。厳しく叱ることは控えて、ほめながら正しい行動を伝えていきましょう。

例えば、オスワリやオイデなどの指示語を間髪いれずに連呼するのは、愛犬に恐怖を与えることも。犬が指示通りにしてくれないのは、飼い主さんの指示が聞こえていないのではなく、指示を理解していないのかもしれません。「言えば伝わる」と連呼するのではなく、犬に考える時間も与えましょう。

フセなどの指示を大きな声で強めに言うのは、緊張案を与えて愛犬を従わせようとする飼い主さんによくある傾向です。しかし、声のボリュームを上げても、犬には意味がありません。愛犬に伝わるように指示を出すべきでしょう。

また、愛犬がイタズラしたなど、好ましくない行動をしたときに、マズルを掴んで「ダメ!」と体で覚えさせようとする行動。これを行うと、愛犬は飼い主さんに恐怖心を抱いて問題行動に発展することも。

叱ることよりもほめる割合を増やそう

信頼される飼い主さんになるには、できないことよりもできることを探して、なるべく叱らないようにすることが大切です。「犬は甘やかしてはいけない」という考えは捨てて、たくさんほめましょう。できたことをしっかり評価すれば、愛犬もうれしくなり、前向きにトレーニングに励んでくれるはずです。

自分にも犬にも、厳しくしすぎてはいませんか?

・オスワリなどの指示が完璧にできるまで練習をやめない
・とにかくほかの犬と仲良くさせたがる
・ブラッシングなどのお世話を毎日完璧に行う

これらのことに思い当たるフシはありませんか? ひとつでも心当たりがあるという方、もしかしたらあなたは意識高い系上司タイプのハラスメントを愛犬にしているかもしれません。
イラスト/今井ヨージ
イラスト/今井ヨージ
向上心が強いがために、相手にも求める水準が高くて、細かいミスを延々と指摘してくる。そんな人はいませんか? ほめられることもなく、できないことばかり求められると部下もきっとつらいでしょう。

同様に、しつけの場面でも犬の能力と飼い主さんの理想にギャップがあると、うまくいかないことが多いです。このタイプの飼い主さんは生真面目がゆえに「しつけやお世話はこうあるべき!」と考え、愛犬に多くのことを求めてしまいがちですが、自分の理想を押しつけすぎないように注意したいですね。

例えば、指示が完璧にできるまでしつこく練習をし続ける飼い主さんだと、多くの場合は犬の集中力が切れているにもかかわらずトレーニングを続けがちです。なかには「トレーニングは毎日〇分間やらなければいけない!」と考えている人も。犬のコンディションも考慮しましょう。

また、「犬は誰とでも仲良くできるもの」というイメージ(理想)をもっていて、とにかくほかの犬と交流させようとする飼い主さんもいます。ですが、もしかすると愛犬はその理想の押し付けに困っているかもしれません。嫌がるようなら、それはハラスメントです。

「ブラッシングを全身くまなく行う」なども、一見いいことのように思えるかもしれませんが、愛犬の気持ちも大切です。苦手な犬なら無理強いをせず、できる箇所、我慢できる時間の範囲内で慣らしていきましょう。

愛犬の個性に目を向けて、できることからやっていこう

愛犬ができているレベルを見きわめることが大事です。たとえば、家の中でオイデができないのにドッグランでオイデをすることはまず難しいでしょう。愛犬のレベルに合わせたしつけを行い、ほめながら少しずつ成長させていくことが、じつは理想への一番の近道になりますよ。

人でダメなことは、犬にもダメ!

イラスト/今井ヨージ
イラスト/今井ヨージ
いかがでしたか? 部下と犬の接し方はもちろん違いますが、人にやってダメなことは犬にやってもダメとなることが多いです。犬もストレスを感じ続けてしまいます。もし少しでも思い当たるものがあったら、今すぐに見直してみてくださいね!

参考/愛犬との暮らしをもっと楽しむ『いぬのきもち』2021年6月号「ヤバイ上司みたいになっていない?」特集(監修:英国APDT認定ペットドッグトレーナー 藤本聖香先生)
イラスト/今井ヨージ
文/影山エマ
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