犬と暮らす
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「チャイム吠え・ほかの犬に吠える・物音に吠える」犬が吠えているときの気持ちは?
犬は状況や気持ちによってさまざまな鳴き声(吠え声)を出し、飼い主さんにメッセージを伝えようとしています。
今回は家庭犬しつけインストラクターの西川文二先生にお話を伺い、3つのシチュエーション別に、犬が吠えるときの気持ちをご紹介します。対処法も解説するので、あわせて参考にしてみてくださいね。
(1)チャイムに吠えるときの犬の気持ち
「不審者が来た!」という警戒する気持ち
このときの犬は、テリトリーに来た他人に警戒して吠えています。犬は経験から「チャイム音が鳴る=他人が侵入してくる合図」と知っているのでしょう。
そして、吠えてしばらくすれば他人は帰るので、犬は「吠えたから出ていった」と勘違いし、次もまた吠えてしまうのです。
犬がチャイム音に吠えるときの対処法
チャイム音や来客に吠えさせないためには、新しいチャイム音を準備しましょう。そして、新しいチャイム音が鳴っても吠えないでいられたらおやつを与えて、「新しいチャイム音=おいしい」と教えてください。
チャイム音が鳴ったらハウスを指示し、ハウスでおとなしくいられたらおやつを与えるのも効果的です。
(2)ほかの犬に吠えるときの犬の気持ち
「近づかない」でという気持ち
散歩中にすれ違ったほかの犬に吠えるのは、「相手に近づかれたくない」という気持ちから。
ただし、このとき相手は歩いているため、こちらが何もしなくても離れていきます。すると犬は「自分が吠えたら離れていった」と勘違いし、以降もすれ違うたびに吠えるようになるのです。
ほかの犬に吠えるときの対処法
ほかの犬が見えたらおやつを与え、道の反対側へ誘導するといいでしょう。おやつで気を引いて、吠えさせないようにしてすれ違います。これを繰り返すと、犬は「ほかの犬が来るとおいしいことが起きる、怖くない」と認識し、警戒心が弱まるでしょう。
(3)物音に吠えるときの犬の気持ち
物音や気配が「怖い」という気持ち
犬は何かの物音や気配を感じると、「不審なものが近づいてきて怖い」「どこかへ行ってほしい」と、警戒心を抱いて吠えます。
しかし、物音はいつかしなくなるため、犬は「自分が吠えたから音が消えた」と学習し、物音がするたびに吠えるようになるのです。
物音に吠えるときの対処法
ふだんからラジオなどのBGMを流しておくのがおすすめ。外からの物音が聞こえにくくなり、犬のムダ吠えを防ぎやすくなります。
犬の気持ちや習性を理解して対処し困りごとを減らしましょう。みなさんもぜひ、シチュエーション別の対処法を試してみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2020年5月号『吠え、そそう、食フン……困った行動には、ワケがあった! 愛犬の気持ちをホンヤクします!』(監修:しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/Yoko N
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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