犬と暮らす
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「犬同士の挨拶」って何をしているの? 獣医師に聞いてみた
そもそも犬の挨拶にはどのような意味があるのでしょうか?いぬのきもち獣医師相談室の先生に話を聞きました。
犬同士でニオイを嗅ぎ合う行動は自己紹介のようなもの
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「犬を含めて個々の生き物が発するニオイには、その生き物についてのさまざまな情報が含まれていて、それぞれの犬が持つニオイにもその犬の情報が沢山含まれています。
“犬の挨拶”の行動は、犬同士のコミュニケーションでみられ、相手のニオイを嗅いだり嗅がせたりしながら、自分のことを相手の犬に穏やかに伝えるための行為です。
これは、人でいうところの『初めまして』や『こんにちは』『調子はどう』『お元気ですか』など、顔を合わせた際に交わす挨拶のような意味とともに、『自分は、こういう者です』と示す、自己紹介のような意味も持ちます。
犬は嗅覚がとても発達している動物ですので、さまざまなニオイからたくさんの情報を得ることが可能です。このことからも、犬同士がニオイを嗅ぎ合う“犬の挨拶”の行動は、最初に顔を合わせた際に、お互いについて穏やかに情報交換をしている状況ともいえるでしょう。」
犬はニオイを嗅ぎ合ってコミュニケーションをとっている
獣医師:
「人同士のコミュニケーションでも、誰かに出会った際に初めて交わす挨拶は、とても大切な事ですよね。
犬同士がニオイを嗅ぎあう“犬の挨拶”も、お互いに穏やかな気持ちでコミュニケーションをとるためにとても大切な行動です。
人のように言葉を交わす代わりに、犬はお互いのニオイを嗅ぎ合い、そのニオイの情報から相手を認識し、状態を把握することで、相手を理解して仲良くなるきっかけにもなります。
愛犬が他の犬に対して“犬の挨拶”をしている時は、相手の犬が嫌がるなどの事情がない限り、無理に遮らずにきちんとご挨拶をさせてあげるとよいでしょう。」
犬同士の挨拶は、お尻や体のニオイを嗅ぎ合う大切なコミュニケーションの時間。飼い主さんは愛犬たちを見守ることが大切ですね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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