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愛犬に合った適正体重は? 体重管理は健康管理をしよう
体重管理は健康のために大切
成長期の場合は2~4週間に一度、その後も3ヵ月に一度は体重測定をして、増減を比較するようにしましょう。
成長期を終えてからや、避妊や去勢の手術を済ませたあとは、必要なエネルギー量が減るため、肥満に気をつける必要があります。生後1年前後で体重の増加が一度止まった時点から体重が増えた場合は、獣医師に相談しましょう。
健康的な体つきとは?
犬の体重や体の大きさは個体によってばらつきがあるため、BCSでは、肉付きなどから肥満度をチェックします。
犬のボディ・コンディション・スコア(BCS)
肋骨や腰骨が浮き出ています。腹部は著しくへこみ、上から見ると砂時計のように見えることも。尾の付け根も明瞭です。
BCS2:体重不足(理想体重の86%~94%)
わずなか脂肪に覆われており、肋骨や骨の突起には簡単に触れることができます。腹部も脂肪が少なく、へこんでいます。
BCS3:理想体重(95%~106%)
少しある皮下脂肪の下に肋骨や骨格の隆起を感じることができます。適度に腰がくびれている状態です。
BCS4:体重過剰(理想体重の107%~122%)
皮下脂肪に覆われているため、肋骨に触れるのが難しいでしょう。骨格の隆起はかろうじて触れることができますが、上から見ると背中が少し横に広がっているように見えます。
BCS5:肥満(理想体重の123%~146%以上)
厚い脂肪に覆われており、肋骨には触れることができない状態です。尾の付け根も腰部の脂肪に覆われ、明確ではないでしょう。腹部は垂れ下がってしまい、上から見ると、箱や樽のような形に見えます。
愛犬の適正体重を知るには?
――小型犬、中型犬、大型犬など、体の大きさによって、適正体重の目安は決まっているのでしょうか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「小型犬で~10kg前後くらい、中型犬は~20kg前後、大型犬はそれ以上がおおよその目安となりますが、犬によっては体格・骨格が大きく体重が必要な場合などもあるため、BCSのほうが適正体重に導きやすい基準といえるでしょう」
――愛犬の適正体重を知るためにはどうしたらいいでしょうか?
獣医師:
「自分の愛犬の体型を自分で判断すると、健康から太り気味の状態でも標準と判断してしまいがちです。また、過度に体重を気にして、痩せすぎになっているケースも多く見られます。
そのコに合った体型や体重であるか、まずはかかりつけ医に診断してもらいましょう。年齢や体質、病気などによって適正体重は異なりますので、個々に合った適正体重を教えてもらってください」
――適正体重をキープするポイントはありますか?
獣医師:
「獣医師に愛犬の適正体重を教えてもらったら、そのうえで適正体重をキープするための食事などのアドバイスをもらうといいでしょう」
参考/「いぬのきもち」『愛犬の栄養学事典』
取材・文/hare
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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