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冬は犬にどんなお手入れが必要なの?獣医師生に聞きました!

犬の健康維持にお手入れは欠かせないもの。しかし、夏と冬では犬の皮膚や被毛のコンディションが異なるため、お手入れの仕方や頻度も変える必要があります。今回は、冬に必要な犬のお手入れについて、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に聞きました。

冬は犬にどんなお手入れをすべき?

毛布の上に乗る日本スピッツ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――冬は犬にどんなお手入れが必要なのでしょうか?夏のお手入れとの違いやコツを教えてください。

山口先生:
「冬場は乾燥や冷えに対するお手入れを心がけるといいと思います。乾燥すると皮膚の水分量が減り、肉球や皮膚にトラブルが起こりやすくなります。夏場よりもシャンプーの頻度を減らしたり、保湿系のシャンプーや保湿剤を使用したりするほか、肉球クリームで肉球のケアも行ってあげてください。

また、毎日ブラッシングを行い被毛の状態をよくしておくと、保温効果が上がります。特にダブルコートの犬種は冬毛により毛量が増えるので、夏よりもブラッシングをしっかり行うことを心がけましょう。

冷えに対しては、外出時に洋服を着せるといいでしょう。背中やお腹を覆うと、保温効果が上がります。ただし、暖かい室内での洋服の着せっぱなしは、体温調節機能によくありません。寒くないときは脱がせてください。

そのほか、加湿器の使用もおすすめです。湿度は50%ほどを目安にしてください」

運動の仕方や室内環境への配慮も必要

冬毛でもふもふになったポメラニアン
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――乾燥や冷えに対するお手入れ以外にも、なにか配慮すべきことはありますか?

山口先生:
「冷えると血流が滞りやすくなり、筋肉もこわばります。そのため、冬は夏に比べると、急な運動で筋肉や関節を痛めやすいといえます。散歩に行く前に室内で準備運動をしておき、散歩時の運動ペースは少しずつ上げるようにしましょう。

シニア犬や関節に疾患を抱えている犬は、特に注意が必要です。運動の仕方だけでなく、起き抜けの行動範囲内に段差や滑りやすい場所がないかも、見直してみましょう。

また、冬は気管や心臓の疾患が悪化しやすい時期でもあります。かかりつけの獣医師に相談したうえで、寒暖差の多い環境を避けたり、外出は日中の暖かい時間にしたりと、できるだけ無理をさせないよう配慮してあげてください」

冬にお手入れを行う際のポイントや注意点

カメラを見上げる小型Mix犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――冬に犬のお手入れを行う際に、心がけるポイントや注意点はありますか?

山口先生:
「基本的に、シャンプーや保湿などの使用上の注意を守っていただければと思います。

シャンプーをしていてフケなどの症状が気になる場合は、洗う間隔をあけたり、シャンプー剤を変更したり、保湿剤を追加したりすると改善するかもしれません。特に問題なく過ごしている場合は、お手入れの仕方など大きく変える必要はありません。

体の様子は季節だけでなく年齢によっても変化していくので、心配な場合はかかりつけの獣医師にアドバイスしてもらうといいでしょう」
お手入れのやりすぎは、かえって皮膚トラブルなどを招くおそれがあります。夏には夏の、冬には冬の体のコンディションに合ったお手入れを行い、愛犬の健康を守ってあげましょう!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・山口みき先生)
文/pigeon
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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