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寒い季節に”犬のトイレ習慣”は変わるの? 獣医師に聞きました
寒い季節になると犬のトイレ習慣にどのような影響が出るのか、対策はどうしたらいいのか、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。
寒い季節になると犬のトイレ習慣は変化する
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「寒い季節になると、尿の量や回数が減る場合があります。気温の低下に伴って一日の飲水量は減りやすい傾向があり、その影響で尿量や排尿の回数も少なくなるためです。
トイレ習慣そのものの変化は、もともとのトイレの環境によっては起こることもあるでしょう。たとえばトイレの設置場所が冬場に極端に冷えやすい場所だと、トイレに行きたがらず、排泄を我慢してしまうケースが考えられます」
健康への影響は?
獣医師:
「飲水量の減少に伴う尿の濃縮の影響、また、排泄を我慢してしまう状況が続くことなどによって、膀胱炎などの泌尿器トラブルのリスクが高まります」
トイレ環境はどうしたらいいの?
獣医師:
「本来トイレの場所は、いったん決めた場所からは移動しないほうが、犬も混乱しにくくおすすめです。
そういった点から、寒い時期になってからトイレ環境を見直すのではなく、あらかじめトイレを設置する際には、次のようなことに配慮をして場所や環境を考えてあげるとよいでしょう」
- ケージの中だけでなく、ケージの外にもトイレを複数設置しましょう。排泄できる場所が増えることで、我慢をしにくくなります。
- 外からの音の影響や温度変化を受けやすい窓際や玄関、内縁などの場所は避けて設置してください。そうすることで、音や寒さの影響が少なく、快適に排泄しやすくなります。
- トイレトレーの周囲を低い柵などで囲んであげると、トイレの場所を認識しやすくなり、トレーから体がはみ出してしまう困り事も予防しやすくなります。
冬場はトイレの場所が寒すぎないか確認を
獣医師:
「冬場に冷えやすいトイレ環境だと、排泄の際の冷えが愛犬の体の負担になってしまうことがあります。
特に、トイレを生活環境とは別の部屋にも設置している場合には、その場所が冷えすぎていないかをこまめに気にかけてあげるとよいでしょう」
取材・文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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