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【愛犬のがん闘病記】11才でメラノーマを切除したココアちゃんのお話
今回は、神奈川県のNさんとパピヨンのココアちゃんの闘病記をお送りします。
※このWEB記事内ではリアルな犬の歯や重症例の写真も掲載しています。閲覧にはご注意ください。
11才で見つかった口腔メラノーマを、あごの切除手術と抗がん剤で治療
トリミングサロンで口の中の腫瘍を発見
「定期的な健康診断でも異常はなく、ゴハンを食べづらそうにする様子もなかったので、こんなことがあるのかと驚くばかりでした」とNさん。
転移はなく、下あごの切除手術がベストだと堀川先生から説明がありました。
「腫瘍だけでなく、下あごも切除するという手術の方法に驚いただけでなく、家族と離れるのが苦手な性格から、入院は無理だと手術には消極的でした」
医療系学部に通う娘さんも、手術には反対でした。しかし、「ココアがいちばん苦しまない治療なら選択してあげたい」と、大学で文献を調べ、獣医学部の友人に意見を聞くなどしたそう。
「がんが全身に転移し、痛みでゴハンを食べられず、悲惨な状態になる。ならば、手術の可能性にかけ、ココアにがんばってもらいたいと娘の意見が変わりました」
また、堀川先生から、メラノーマのなかでも悪性度が低いものの、抗がん剤での完治は難しいと説明もあり、手術を決断。手術は、大学病院で行いました。
手術と抗がん剤を乗り越えた愛犬に感謝
抗がん剤治療を終えて、1年が過ぎた2021年6月、堀川先生から「1年間、転移や再発なくがんばれたココアちゃんは、完治したと言っていいでしょう」とうれしいひと言が。
「とにかくホッとしました。じつは、ココアは私の実家の犬で、母が亡くなりうちで引き取ったのです。ココアのがんの宣告は、母の他界から2年後のことで、ココアまでいなくなってしまうのかとつらいできごとでした。だから今、ココアと過ごせることがとても幸せです」
ココアちゃんの闘病中のお世話
術後にふらつきがあったため、床に物を置かないなど気を配りました
手術以降、今でもゴハンは手の上にのせて食べさせています
お話を伺った先生/レオどうぶつ病院・院長 堀川歴央先生
参考/「いぬのきもち」2021年12月号『愛犬のがん闘病記』
写真提供/Nさん
取材・文/伊藤亜希子
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