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「春の予防シーズン」動物病院ではどんなことをするの?獣医師に聞いてみた
動物病院に行くと「春の予防シーズン」といったお知らせを見かける季節になりました。
でも、そもそも愛犬のための「春の予防シーズン」って何をするのでしょうか。
春に行う犬の病気予防について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生が解説します。
動物病院で「春の予防シーズン」といわれる理由
動物病院で「春」が病気の予防シーズンといわれるのは、主に2つの理由があります。
理由①:狂犬病予防注射の接種時期だから
1つ目の理由として毎年4月から6月は狂犬病予防注射の接種時期です。
4月になって年度が変わり、各地方自治体から狂犬病予防注射のお知らせが各家庭に届きはじめるため、春は動物病院への受診が多くなります。
理由②:フィラリア予防の時期だから
2つ目の理由がフィラリア予防です。
フィラリアは蚊を媒介して主に犬に寄生する寄生虫の一種ですが、蚊が飛びはじめる春から予防の時期がはじまります。
病気の予防と一緒に健康チェックを希望する飼い主さんも多い
愛犬が日頃元気で、また健康である場合は、定期的に動物病院に行くことを忘れがちになってしまうこともあるでしょう。
このため、春を迎えて狂犬病予防注射やフィラリア予防のために動物病院を受診する際に、病気の予防と一緒に健康チェックを希望される飼い主さんも多いです。
フィラリア予防で採血をする際、一緒に血液検査を行うと健康チェックもできる
フィラリア予防で動物病院を受診する際は、採血による検査が必要となります。
このため、採血を行うタイミングでフィラリア検査だけでなく、その他の血液検査項目を合わせて調べてもらうと、1度の採血で健康チェックも同時に行うことができます。
その他では、体重の変化や心臓の音の変化なども一緒に診てもらうとよいでしょう。
「春の予防シーズン」で大切なこと
春は狂犬病予防注射、フィラリア予防、ノミ・ダニ予防、混合ワクチン接種など病気を予防するためにやるべきことがたくさんあるため、愛犬のためにどの予防から行えばよいのか、飼い主さんが混乱してしまうこともあるでしょう。
うっかりして必要な病気の予防を忘れてしまわないためにも、どの順番で毎年予防をしていくのかを決めておくと安心です。
1年に1度やってくる予防シーズンだからこそ、愛犬の健康について考えてみてはいかがでしょうか。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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