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犬と人の血液の違いって?犬の血液検査でわかること

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血=命の源。血に異常が起こると、犬の命にかかわります

血液は全身に張り巡らされた血管を伝い、犬の体内を循環しています。その中で、栄養や酸素を運んだり、外敵から身を守ったりなど、さまざまな働きをしています。まさに命の源ともいえるこの血液ですが、さまざまな役割があるだけに、異常が起こると多くの病気の引き金に! 今回は、血の成分に異常が起こると、どんな病気になってしまうのかをご紹介します。

犬の血の成分って?

犬の血に含まれる成分や働きは、人とほとんど変わらないといわれています。その成分は大きく分けて4種類。どんな種類があるか、まずは見てみましょう。

人と同様、大きく分けて4つの成分が含まれています(イラスト/須山奈津希)
人と同様、大きく分けて4つの成分が含まれています(イラスト/須山奈津希)

赤血球

酸素と栄養を全身に運ぶ
赤血球の中には酸素を運搬する性質をもつ血色素(ヘモグロビン)があり、これが全身に酸素を送り、二酸化炭素を肺へ持ち帰る働きをしています。血液が赤く見えるのは、この血色素の色によるものです。

白血球

外敵から身を守る
白血球は好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の5つの成分でできています。体内に侵入した細菌やウイルス、寄生虫や不要な細胞を排除するなど、体を外敵から守るための働きをしています。

血小板

出血を止める
血液の中には、血液を固める作用をもつ何種類かのたんぱく質(凝固因子)が含まれていますが、ケガなどで出血したときには血小板が集まって固まることで傷口をふさぎ、体の外に血液が流れ出ることを防いでいます。

血漿(けっしょう)

さまざまなものを運ぶ
血液の約半分の容積を占めている、液体成分です。たんぱく質やホルモン、ブドウ糖、ビタミンなどさまざまな成分が含まれていて、血液が体内をスムーズに循環するための環境を整える役割があります。

血の成分に異常が起こる病気って?

犬の血液には、大きく分けて以上の4つの種類があるとわかりました。次は、これらの成分に異常が起こると、どんな病気になってしまうのかを見てみましょう。

遺伝性好中球減少症

病原体に対する抵抗力が、生まれつき弱い(イラスト/須山奈津希)
病原体に対する抵抗力が、生まれつき弱い(イラスト/須山奈津希)

病原体から体を守る成分が、生まれつき少ない
好中球は白血球の仲間で、体内に侵入した細菌などをやっつける働きがありますが、この好中球が減少する病気が遺伝性好中球減少症です。名前の通り、遺伝性の病気で、発育不全や歩行困難などを伴い、ボーダー・コリーでよく起こるといわれています。

多血症

血液中の赤血球が異常に増えてしまう
血液中の赤血球の割合が異常に高まる病気です。脱水や下痢、嘔吐などで体内の水分量が減り、相対的に赤血球の割合が高まることで起こる場合も。血液の粘り気が強まるため、鼻から出血したり失神することがあります。

白血病

血中の成分が腫瘍化。いわゆる血液のがん
白血球のひとつであるリンパ球などに異常が起こって腫瘍化し、どんどん増殖していってしまう病気です。はっきりとした原因はわかっていませんが、急性と慢性の2種類があり、急性の場合は進行が非常に速いため、抗がん剤治療を行うことがああります。

DIC(播種性血管内凝固症候群)

血が固まりやすくなり、全身に血栓ができる
血液を固める働きに異常が起こる病気です。血が固まりやすくなることで全身に血栓(血のかたまり)ができ、臓器に血液が行き渡らずに細胞が壊死してしまうことから、多臓器不全を引き起こすことも。腫瘍など、何らかの病気の合併症として発症することが多いです。

血液の異常は、検査で調べられます

いかがでしたか? 動物病院で受けられる血液検査では、赤血球や血小板の数値なども調べられます。病気の早期発見にもつながりますので、健康に見える成犬でも最低1年に1回など、定期的に健康診断を受けて血液の健康状態を確認するとよいでしょう。

参考/愛犬との暮らしをもっと楽しむ『いぬのきもち』2020年4月号「犬の血液の話 まるわかりガイド」特集(監修:東京動物医療センター副院長 南直秀先生)
イラスト/須山奈津希
文/影山エマ

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