病気には、栄養素のはたらきが密接に関わっているものがあります。愛犬の肥満防止を心がけたり、病気の際、獣医師の指導で療法食などのフードを与えたりすることは、飼い主が治療の一端を担うともいえるでしょう。心構えとして知っておいてもらいたいことをまとめました。
食事の改善と高齢化で、 減る病気も増える病気も
栄養バランスのとれたフードを与える習慣から、犬の平均寿命は年々延びています。ワクチン接種や予防薬の投与などから、ジステンパーやフィラリアのような感染症や帰省中による死亡が減っている一方で、加齢によって増える腎臓病や、心臓病、肝臓病、糖尿病などの内臓疾患が増えてきました。
慢性腎臓病は進行に気付きづらい病気ですが、早期に発見し、療法食で栄養管理を行うことで延命に結び付けることができます。病気の際の栄養管理は、治療の一環といえます。
療法食を与えることは、 愛犬の治療に参加すること!
愛犬が病気になって療法食を処方されるということは、治療の一部として食事管理をするということです。病気には栄養素が密接に関わっているものがあり、その量やバランスをコントロールする治療を飼い主が担うともいえます。
療法食への切り替えがうまくいかないと、病状の進行に影響します。寿命に影響することもあります。最初は療法食を嫌う犬も多く、何週間かかけてゆっくり切り替えるべきものもあるので、指示にそって根気強く療法食への切り替えをしていきましょう。