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犬が散歩中に突然立ち止まる…なぜ? 「散歩拒否」しやすい犬には4つの傾向も|獣医師解説
【調査】愛犬が散歩中に「散歩拒否」で立ち止まり、動かなくなることがある?
多くの飼い主さんが経験していることのようですね。
【体験談】愛犬は散歩中、どのようなときに動かなくなるの?
行きたい方向と違う方向へ行こうとするとき
- 「自分の行きたい方向でないと、立ち止まり座り込みます」
- 「いつもと違う道に行こうとすると、固まってリードを引っ張っても動かない」
- 「散歩拒否というか、行きたい場所と違う方向に進もうとすると立ち止まり拒否する」
- 「散歩に出るときに、行きたい所を決めている様子。行きたい方向と違うときに立ち止まったり、座り込んだりする。気分を変えさせ、テンションを上げて散歩続行するようにしている」
- 「自分が行きたい方と違うと、両足を広げて踏ん張り、進むのを全身で拒否。さらにクルリと背を向けてお座りして、呼びかけても聞こえないふりをします」
- 「自分が行きたい方向じゃないときは頑として動きません。方向転換するとスタコラサッサ」
何かにおびえているとき
- 「サイレンを聞くと動かなくなります」
- 「バイクの音に驚いたりすると止まってしまう」
- 「苦手な何かがあるのか、大きな音がしてるところとか」
- 「かなりのビビりなので正面から車、人、自転車などが来ると、それらが通りすぎるまでビクともしません。通りすぎてしまえば何事もなかったように散歩を始めます」
- 「車がたくさん通ってる大きい道路は怖いのか、行きたくないと動かなくなります」
抱っこを要求するとき
- 「ろくに歩いていなくても、急に甘えん坊スイッチが入り、抱っこ~!となる。立ち上がり、お手手で抱っこ抱っこと要求する。誰のためのお散歩なのか?と思いながらしばらく抱っこして歩いて、また、歩かせるように促す」
- 「お座りして、上目遣いで抱っこを要求します」
- 「風が強いと歩こうとせず、抱っこを要求します」
散歩が終わり、家の方向に向かい始めるとき
- 「家が近づくと、まだ帰りたくないと立ち止まります」
- 「家に帰るのが嫌らしく、家の方角に進むのを体中で拒否します」
- 「散歩拒否というより帰宅拒否です。特に今のように気持ちのいい季節は、家が近づくにつれて歩く速度が遅くなり、家が視界に入ると立ち止まったり座ったりして、動かなくなります」
- 「行きはどんどん先を行くんですが、帰りは家の方向に向かい始めると、帰りたくないので立ち止まって踏ん張ってます。小さなマルチーズなので、最終的には片手でひょいと抱えて連れて帰りますが」
- 「そろそろ帰ろうかって言うと帰りたくないようで、断固拒否されますね。だから、一緒に休憩して行こうって言うと動いてくれます」
天候の状態で気分が変わる
- 「いい天気の日に草の上に座り込んでなかなか動きません」
- 「強い風の日や雨の日は動かなくなるくせに、なぜか雪の日は張り切って散歩に行きます」
- 「疲れたり、雨で寒かったりすると『帰りたい』をアピールするために、帰り道と反対方向に向かうと動かなくなります。こちらが諦めて帰り道に向かうと、足取り軽くついて来ます」
- 「理由は様々。暑い日だったり寒い日だったり、気分が乗らなかったり…道路の途中で突然伏せてしまって全く動かなくなったりする。通りがかりの人が笑っています」
愛犬が散歩拒否するエピソードはほかにも!
- 「散歩中に後ろを何度も見ては座り込んでしまう」
- 「日向ぼっこがしたくて、ベンチに敷物を敷いてもらうのを待っていることがある」
- 「家が好きなのか、家を出てすぐの場所だと動かない。抱っこして少し距離のある場所まで連れて行って、地面に下ろすと家のある方に向かって歩き出す」
- 「公園で子供が遊んでいるとそこに座りこんで歩かない。他の犬が見えると待ち伏せのように座りこんで歩かない」
- 「においを嗅ぎたい場所があると、急にストップして頑なに動かない」
- 「もともと散歩が嫌いらしく、外を歩かせるのに一苦労している。やっと歩いても飼い主の顔を見て座り込んでしまう」
- 「朝の散歩の際、時間がなくて散歩が短くなると、まだ帰りたくないです!!って顔で見てくる」
- 「人や犬を見ると遊んでくれるか気になって止まってしまいます。全くそうならない相手もいるのでどんな条件なのか不明。ただのきまぐれ?!」
【獣医師解説】散歩拒否しやすい犬の特徴は?
犬が散歩拒否する理由は?
「立ち止まることで、何らかの意思表示をしようとしていると考えられます。たとえば…
- 自分の行きたい道がある
- 抱っこしてもらいたい
- 帰りたくない
このように『断固として動かないぞ』という態度を示すことで、飼い主さんへのアピールをしようとしているのかもしれません。
そのほかにも、怖いものや音を感じたときには、立ち止まって慎重に周囲の状況を判断しようとしている可能性があります」
散歩拒否する犬のタイプは?
「たとえば…
- こだわりや自立心が強い犬
- 意思表示がはっきりしている犬
- 甘えん坊な犬
- 活動量の少ない犬
犬が散歩拒否するのには、実はほかの原因がある場合も?
「その場合もあるでしょう。今まで散歩中に元気に歩いていた犬が、急に散歩に行きたがらなくなったり、立ち止まって歩かなくなった場合には、体調不良やどこかに痛みを感じていることが原因となっていることも考えられます。
たとえば、関節炎などがあると途中で痛みを訴えて立ち止まる、という場合もあります。ほかにも、暑い日の散歩中に急に動かなくなった場合、熱中症になりかけていた…という事例もあります。
飼い主さんは普段から家の中での愛犬の様子や、食欲・元気、歩き方など、いつもと違うところがないか、よく観察してあげるようにしましょう」
ただ、体調不良やどこかに痛みを感じていることが原因の場合もあるようなので、飼い主さんは愛犬の様子を注意して見てあげてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/紺野ユウキ
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