犬と暮らす
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犬が「水たまり」に入ったり、なめてしまったり… 危険な理由を獣医師が解説
散歩のときに水たまりを見つけたら、愛犬はどのような行動を見せますか?
【調査】愛犬が散歩に出たときなどに、水たまりに入ることがある?
今回いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん400名に「愛犬が散歩に出たときなどに、水たまりに入ることがあるか」アンケート調査を行いました。すると、飼い主さんの1割が該当する結果に。
【体験談】愛犬は水たまりに入ったときに、どのような反応をするの?
では、犬はどのように水たまりに入り、どのような反応を見せるのでしょうか。飼い主さんから寄せられた体験談を紹介します。
- 「くんくん匂いを嗅いで、そおっと入って、入って2秒間ぐらいは普通だったけど、急に私の足元に避難してきて、めちゃくちゃ可愛かった」
- 「水たまりが大きくて、どうしても入らないと通れない時のみ、静かに入り、普通に歩いて、終わりになるとすぐに出て足をなめる」
- 「進む方向にあるから、そのまま突き進んで入ってしまう感じ」
- 「最初はゆっくり水たまりに入って歩いているが、慣れてくるとためらいもなく歩く」
- 「夏の暑いときは散歩途中の池や小川にジャブジャブ入って行きます。水たまりも同じ感覚なんでしょうか?さすがにあまりにも不潔なところは、『ノー!』って言って制御してます」
- 「パシャパシャと歩き、時折すましながら溜まった水を飲みます」
- 「できるだけ入らないように見ているが、油断した隙に水たまりに入ってしまう」
- 「水たまりに入りフセします。お腹まわりがびちょびちょです」
- 「散歩に集中しすぎていて、うっかり入ってしまう感じ。ちょっとびっくりする」
【獣医師解説】犬が水たまりに入る危険性は?
散歩中にうっかり水たまりに入ってしまう犬もいれば、自ら入ってしまう犬もいるようですね。
衛生面で考えたときに、犬が水たまりに入ってしまっても大丈夫なのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
衛生面で考えたときに、犬が水たまりに入ってしまっても大丈夫なのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
犬が水たまりに入りたがる理由は?
岡本先生:
「犬が水たまりに入りたがる理由としては…
「犬が水たまりに入りたがる理由としては…
- 遊び心で入る場合
- 飼い主さんが大きな声で反応するのを楽しんで入る場合
- 水たまりから強いニオイがして、自分にそのニオイを擦り付けたい場合
などの理由が考えられるでしょう」
犬が水たまりに入ることのリスクは?
岡本先生:
「水たまりに入りたがる犬もいるでしょうが、好ましい行為ではありません。泥や雨水で体中が汚れたり、水たまりの中に鋭利なものが落ちていると、ケガをする危険もあります。
また、感染症のリスクも考えなければなりません。水たまりの中には、動物の糞尿などが流れ込んでいる可能性があります。たとえば、ネズミが生息している地域では、レプトスピラ症に注意すべきです。ちなみに、ネズミは郊外の自然が多い場所だけでなく、東京などの都市部でも生息しています。
レプトスピラ症の原因となるレプトスピラ菌は、主にネズミなどの動物の腎臓に保菌され、尿中に排泄されます。その尿や尿で汚れた水や土に触れたり、なめたりすることで感染する病気です。特に傷口があれば、感染は簡単に起こります。
犬がレプトスピラ症に感染すると、発熱や粘膜充血、黄疸や腎障害を起こす致死率の高い感染症です。レプトスピラ症は人も犬も感染する『人獣共通感染症』で、人が感染しても発熱や粘膜の充血、黄疸や腎障害を起こします。飼い主さんも知っておきたい重要な病気のひとつです。
このほかにも、道端に落ちている犬の便が寄生虫に感染していて、それが雨によって流されて土壌に散らばり、犬がなめるなどして経口感染する、といったケースもあります。
こうしたリスクがあることを考慮し、愛犬には基本的に水たまりで遊ばせない、水たまりをなめさせない、体が汚れたらすぐに洗い流す、といった対応を心がけましょう」
「水たまりに入りたがる犬もいるでしょうが、好ましい行為ではありません。泥や雨水で体中が汚れたり、水たまりの中に鋭利なものが落ちていると、ケガをする危険もあります。
また、感染症のリスクも考えなければなりません。水たまりの中には、動物の糞尿などが流れ込んでいる可能性があります。たとえば、ネズミが生息している地域では、レプトスピラ症に注意すべきです。ちなみに、ネズミは郊外の自然が多い場所だけでなく、東京などの都市部でも生息しています。
レプトスピラ症の原因となるレプトスピラ菌は、主にネズミなどの動物の腎臓に保菌され、尿中に排泄されます。その尿や尿で汚れた水や土に触れたり、なめたりすることで感染する病気です。特に傷口があれば、感染は簡単に起こります。
犬がレプトスピラ症に感染すると、発熱や粘膜充血、黄疸や腎障害を起こす致死率の高い感染症です。レプトスピラ症は人も犬も感染する『人獣共通感染症』で、人が感染しても発熱や粘膜の充血、黄疸や腎障害を起こします。飼い主さんも知っておきたい重要な病気のひとつです。
このほかにも、道端に落ちている犬の便が寄生虫に感染していて、それが雨によって流されて土壌に散らばり、犬がなめるなどして経口感染する、といったケースもあります。
こうしたリスクがあることを考慮し、愛犬には基本的に水たまりで遊ばせない、水たまりをなめさせない、体が汚れたらすぐに洗い流す、といった対応を心がけましょう」
いぬのきもちWEB MAGAZINE『犬の行動に関するアンケートvol.14』
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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