「犬は人の言葉がわかる」「犬は生後半年までの経験は忘れることがない」など、よく耳にする犬の生態について、それが本当なのかどうか気になりませんか?
今回は、犬の本能・能力にまつわるウワサの真偽について、獣医師の増田宏司先生に伺いました。
犬は2~3才児の知能をもっているってホント?
答えは「ホント」!本当はもっと高い知能かも
犬は人の指示を理解したり、表情から情報を読み取ったりする力などが高く、人の2才児程度の知能があることがわかっています。ただ、犬の脳の研究はまだ発展している最中。今後、より高い知能があるということが明らかになるかもしれません。
“共感力”は人よりも高い可能性が!
また、犬の人への共感力は相当高いことがわかってきているのだそうです。「人の気持ちを察して寄り添ってくれる犬は、個人的には80年生きてきたくらいの能力があると思います」と、増田先生はいいます。
犬は人の言葉がわかるってホント?
答えは「ホント」!簡単な単語なら理解しています
MRIを使った最新研究では、犬が人に話しかけられたときに反応する脳の部位が、人とほぼ同じことがわかってきました。度合いはわかりませんが、人の言葉の意味を理解できていると考えられる研究結果が出てきています。
犬は生後半年までの経験は忘れることがないってホント?
答えは「ウソ」!ただ、強烈な経験は覚えています
犬は強烈に印象に残ったことは覚えていることが多いですが、小さなころの記憶はどんどん薄れていくため、忘れていることがほとんどでしょう。ただ、ニオイなど何かをきっかけに思い出すことはあります。
愛犬とよりよい関係をつくるために参考にしてみてくださいね。
お話を伺った先生:増田宏司先生(獣医師 博士(獣医学) 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2025年4月号『知られざる能力からまさかの感情まで 犬の生態ウソ?ホント?』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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