犬と暮らす
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犬が動物病院を嫌がる理由と対処法 怖がったり暴れる場合はどうすればいい?
では、愛犬が動物病院で怖がったり暴れてしまう場合、飼い主さんはどのような対応をしてあげるとよいのでしょうか?
「犬が動物病院を嫌がる理由と対処法」について、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に話を聞きました。
犬が動物病院を嫌がる理由
山口先生:
「犬が動物病院を苦手になる理由として、
- ワクチン接種などの痛み
- 知らない人に触られる
- ほかの犬の鳴き声や接触などへの恐怖心
などがきっかけになることが多いでしょう。
多いのは、2回目のワクチン接種までは病院に対してフレンドリーであるけれど、3回目以降に怖がり始めるケースです。この間、犬は社会化期の後期を迎えますが、家族以外の人や犬に慣れる経験が少ないことも苦手意識を強める原因となります」
動物病院が苦手な犬の反応
山口先生:
「たとえば、
- 入り口や診察室に入りたがらない
- 逃げようとする
- 尻尾が股の間に入っている
- 落ち着きがなくなる
- 飼い主さんに抱っこを求める
などの不安そうなしぐさであったり、ほかの犬や病院のスタッフに対して吠えたり噛むなどの様子が挙げられます」
動物病院が苦手な犬の対処法
山口先生:
「受診前にできる対応は、
- キャリーに入れる
- ハーネスとリードをしっかり装着する
- 噛んでしまう恐れがある場合は口輪やエリザベスカラーを外出前に装着する
- 遊びやお散歩でエネルギーを発散しておく
などが挙げられます。
動物病院に着いてからできる対応は、
- 外で待たせてもらう
- おやつを持参し、待ち時間や診察の際に食べさせる
などがあります。
また、『怖いよね』『大丈夫? 』などの声掛けや飼い主さんの不安な表情は、犬の不安や恐怖をあおるのでやめましょう。飼い主さんは落ち着いた態度でいてください」
動物病院が苦手な犬と暮らす飼い主さんへ
山口先生:
「前述したとおり、人間が不安を抱くことは犬にとって望ましいことではありませんから、飼い主さんが不安をみせないように心がけてください。
また、苦手意識が作られるのは早いですが、減らすには時間がかかります。日ごろからコツコツと苦手意識を減らす工夫をしてみてください。
- キャリーの中でおやつを与えてよい印象を作っておく
- おやつを使って口輪やエリザベスカラーの装着に慣れておく
- かかりつけの動物病院を散歩コースに入れておく
などのできる工夫を日常に取り入れましょう。
なかには飼い主さんがいると過剰に興奮するので、預かり診察のほうがスムーズなコもいます。また、診療後にスタッフから持参したおやつをもらうことで緊張が和らぐこともあります。
受診前に愛犬の性格を伝えて、事前にできる対応を動物病院に相談しておくのもよいでしょう。
子犬の場合は、動物病院で開催されるパピーパーティーに参加することも効果的です。飼育前にできるだけ情報を集めておくことも役立ちます」
愛犬の性格に合わせた対応をしてあげたいですね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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