犬と暮らす
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【獣医師監修】犬はなぜ拾い食いをするの?しつけで防ぐ方法とは
犬はなぜ拾い食いするの?
その背景には、1歳半までの飼い主さんのしつけが関係していました。1歳半まで誤食することのない犬は、その後もしない傾向にあるそうです。逆に1歳半まで誤食することの多い犬は、それ以降も拾い食いのクセが抜けないそう。つまり、人の食べ物を与えない、ゴミ箱を管理するなどの幼犬期のしつけが関係しているというわけです。逆に言えば飼い主さんの努力で、ある程度は拾い食いを防ぐことができます。
拾い食いは必ず防ぐようにしよう!
感染症にかかる危険性
体調不良になってしまう
最悪の場合、命にかかわることも
家の中での拾い食い防止策
- 焼き豚のひも ひもが腸に絡まってしまうと、腸の運動に連動して動くため、内側が傷つけられてしまいます。ひどい場合は小さな穴が多数空いてしまう可能性もあるので、お中元やお歳暮などでハムなどをもらった際はフタ付きゴミ箱などに処理しましょう。
- カニやエビなど甲殻類のから 甲殻類のからはとがっているため、口の中や内臓を傷つけてしまいます。特にカニは剥きながら食べるため、テーブルに置きっ放しにしやすいですよね。少し面倒かもしれませんが、適度に処理するようにしてください。同じく鶏肉などの骨も放置しないようにしましょう。
- 使用済みティッシュ 飼い主さんが使ったティッシュには飼い主さんのニオイがついており、犬からすると魅力的に映ります。もちろん来客時以外にも注意が必要ですが、大勢が集まって注意散漫になりがちなときこそしっかり管理しましょう。
ほかにも、「子供用のおもちゃ」「クッション」「使い切りカイロ」など、気をつけなければならないものはたくさんあります。ゴミ箱はフタつきのものを用意する、床は常に何も無い状態をキープする、お客さんにも注意してもらうように言っておくなど、最大限の準備をしておきましょう。
家の外での拾い食い防止策
- 釣り針 お散歩ルートに河原が含まれている方は要注意。周辺で釣りをした人が忘れていたり、釣りスポットでなくても流れ着いたりすることもあるので、注意して歩きましょう。釣り針には「返し」がついているため抜きづらく、消化管を傷つけてしまうおそれがあります。
- 道端の小石 道中に転がる「小石」にも拾い食いのリスクがあります。いくらなんでも注意しきれないという声が聞こえてきそうですが、普段から小石を使って遊んでいる犬だと、遊んでいるうちに飲み込んでしまう可能性があります。胃にたまると小腸の入り口にフタをしてしまう恐れがあるので、よく見守ってあげてください。
- ガラスの破片 見た目からも分かるとおり、ガラスの破片にも注意しましょう。ガラスは薄く透明なので天気が悪い日などはどうしても見逃してしまうかもしれませんが、「落ちている可能性がある」と肝に命じておくだけでも発見の確率は高まりますよ。誤って飲み込んでしまうと、口内や消化管を傷つけてしまいます。
ほかにも「ヒキガエル」や「ネズミ」の死骸などにも注意しましょう。ネズミは殺鼠剤(さっそざい)を使われた可能性があり、ヒキガエルには毒が含まれます。散歩中の拾い食いを防ぐためには、ゴミなどが落ちていない道の真ん中を選び、常に5m程度先をチェックしながら歩くように心がけてください。歩きスマホなどは無論NGです。
しつけで拾い食いを防止する方法とは?
拾い食いによって誤飲・誤食してしまったときの対処法
愛犬の誤飲・誤食を防ぐためにも、普段から「拾い食い」しづらい環境をつくり、自宅に大勢集まる時やお散歩中などは、愛犬の行動に目を光らせておきましょう。
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/AzusaS
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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