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犬も人も幸せになる、幸せホルモン「オキシトシン」を分泌させる、あの行為。

「すべての幸福な家庭は互いに似ているが、不幸な家庭はどれも違っている」というのは、トルストイの『アンナ・カレーニナ』の冒頭。これは、愛犬との生活にも言えそうですね。

愛犬との関係がうまくいかない、悪循環

こうした行動の背景にはたいてい犬に強いストレスがかかっていて、同時にまた、飼い主さんもそうした犬の行動にイライラしたりとやはりストレスを抱え込み、それがまた犬に影響を与えて……とストレスの悪循環になっていることが多々あります。

愛犬との関係がいまひとつうまくいかないという場合、そのありようはさまざまです。
ほかの人や犬に対して吠える、お手入れをしようとすると噛む、散歩へ行くと引っ張る、家の中でゴミ箱をあさるなどのイタズラをする、などなど。

「幸せ」や「不幸せ」の定義はむずかしいですが、飼い主さんも愛犬もそんなストレスがかからないほうが「より幸せ」であるとはいえるでしょう。

幸せホルモン「オキシトシン」とアイコンタクト

飼い主さんと愛犬の幸せを考えるときに、ひとつの指標になるのがオキシトシンというホルモンです。俗に「幸せホルモン」「愛情ホルモン」などと呼ばれている体内物質です。

飼い主さんと愛犬とが良好な関係であると、人も犬もこのホルモンがたくさん分泌されるということが麻布大学の研究調査でわかっています。
また、愛犬が飼い主さんをよく見るグループとそうでないグループを比べたとき、前者のほうがより多くオキシトシンを出していることもわかりました。

一般に動物では、相手を直視することは「威嚇のサイン」になりますが、飼い主さんと愛犬との見つめ合いは、例外的に「親愛のサイン」なのです。

愛犬が自ら飼い主さんを見つめることを「アイコンタクト」といいます。アイコンタクトをする犬はオキシトシンがいっぱい出ているし、そんな犬といっしょに暮らしている飼い主さんもまたオキシトシンがいっぱい出ているわけです。

このように、幸せな飼い主さんと愛犬とのありようというのはじつに似ているのですね。つまり「愛犬がよく飼い主さんを見ている」ということです。
「アイコンタクト」は、犬のしつけにおける基本中の基本です。というか、犬のしつけは「アイコンタクト」に始まり、「アイコンタクト」に終わると言っても過言ではありません。愛犬と見つめ合うこと、それが幸せな愛犬生活を送る第一歩であり、極意でもあるのです。

今日もたくさん、愛犬と見つめ合ってあげてくださいね♪
監修/西川文二先生(Can ! Do ! Pet Dog School代表)
文/犬神マツコ

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