男子犬らしさはこんなところに
無鉄砲でとにかく元気!
その時の欲求や好奇心で、衝動的に行動しがちなのが男子犬です。自分が一番と思い込んで、無鉄砲で前のめりに振る舞うこともあります。そして男子犬は女子犬に比べ筋肉が発達していて、活発に動き回ります。特に若い男子犬は元気いっぱい!パワーがありあまって、やんちゃが過ぎてしまうこともあるでしょう。
そんな無鉄砲な男子犬には、好戦的にならないよう犬社会のルールを覚えさせましょう。経験が豊かで穏やかな年長犬に会ったらあいさつをさせて、犬社会のルールやマナーを自覚させます。そして、ありあまるパワーは遊びや散歩で充分に発散させてあげましょう。
飼い主さんをお守りします!
男性ホルモンには、警戒心を強くさせる働きがあります。そのため、何かあれば大切な飼い主さんを守ろうとしたり、自分の居場所や物を守ろうと、強く吠えたりする傾向があります。そんなところが健気で可愛くもありますが、特定の飼い主さんだけと結びつきが強いと、その飼い主さんを守ろうと常に警戒モードになりがちです。いろいろな人からフードを与えてもらいふれあうことで、特定の飼い主さんだけに執着することを防ぎましょう。
実は甘えん坊で寂しがり
無鉄砲でとにかく元気な姿が目立つ男子犬ですが、実は甘えん坊な子が多いのです。意外にも、飼い主さんにぴたりと寄り添っているのが大好きなので、無鉄砲キャラとのギャップにノックアウトされてしまう飼い主さんも多いでしょう。飼い主さんに甘えるのが大好きな男子犬は、慣れていないと犬だけでいることを寂しがることがあります。夜は別々に寝るなどして、犬だけの時間にも慣れさせることが愛犬のためになります。
発情行動?男子犬のマウンティング
男子犬のマウンティング。その行動には、さまざまな理由がありました。
性行動のひとつ
交尾をして子孫を残したいという本能に基づくものです。そのため、発情中の女子犬のニオイに反応することが多くなります。特定の女子犬を追い始めたら、すぐに犬同士を遠ざけましょう。
優位性をアピール
犬同士の社会的なコミュニケーションのひとつとして、自分の方が相手より上だとアピールする目的でマウンティングをします。優位性を示すマウンティングは男子犬に限らず、女子犬が上になることや、同性同士ですることもあります。
飼い主さんの気をひきたい
飼い主さんの足にマウンティングをする理由のほとんどは、飼い主さんの関心をひくためです。マウンティングした愛犬に声をかけていると、かまってくれると勘違いして繰り返すことに。
エネルギーの発散
マウンティングで腰を振ることで、運動不足やストレスを発散させることがあります。この場合は、散歩の量を増やしたり走ったりして、他のことでエネルギーを発散させてあげましょう。クセになるのを防ぎやすいです。
遊びや暇つぶし
暇ですることがなくて、マウンティングをしていたら楽しくなってしまったケースです。これも繰り返すことでクセになる場合があります。ぬいぐるみや物に対してすることが多いでしょう。
しっかり考えたい、愛犬の去勢手術
手術ではどんなことをするの?
皮膚を切開し、精巣を2つ摘出することで精子を作れなくします。摘出後は傷口を縫って終了。一般的には、手術時間は30分程度です。
去勢手術のメリットは?
生殖器系の病気の予防につながります。また、個体差がありますが、穏やかな性格になったり、マーキングやマウンティングが減ったりします。
去勢手術のデメリットは?
生殖器官を取り除くので子犬を作ることができなくなり、性別を問わず太りやすくなることがあります。手術中の麻酔により、一時的な体調不良を起こす可能性も。
男子犬ならではの性格や身体の特徴を知ることは、飼い主さんとのよりよい関係づくりや、愛犬の健康を守ることにつながります。性別ならではの特徴をうまくコントロールして、長所を伸ばしてあげたいですね。
出典/「いぬのきもち」16年10月号『身体の変化や去勢・避妊手術の知識も身につく 男子犬 女子犬 違いを生かす育て方』(監修:ぬのかわ犬猫病院中田分院副院長 石田陽子先生)
文/kate
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。