犬と暮らす
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【獣医師監修】犬とのお出かけ、うまくいくコツは? 持ち物や用意しておきたいコト、マナーまで
愛犬とのお出かけをスムーズにさせるには、乗り物に慣れさせたり、事前にしつけを教えたり、マナーやルールを知っておく必要があります。大事なことを再確認して、ぜひ愛犬と遠出したいですよね。役立つハウツーを獣医師とドッグトレーナーに解説していただきました。
芝崎 考次郎 先生
出かける前に愛犬を車に慣れさせて、乗り物酔いを防ごう
車への乗せ方、降ろし方は?
降車時、犬を外に出そうとクレート内でリードをつけたときに興奮したら、いったんクレートの扉を閉めて犬が落ち着くまで待ちましょう。そのまま犬を降ろすと、車外に飛び出したり、興奮グセの原因になったりします。
「ハウス」しつけを復習しておこう
・出かける前に、車内でじっとしていられるか練習を
車は止めたまま、車内に愛犬を入れたクレートを乗せて、エンジンをかけてみましょう。車内に5分間いても、犬が乗り物酔いしなかったら、ドライブに出かけても大丈夫でしょう。
犬にとって、安心・安全・ストレスフリーなドライブのコツ
犬のおなかの中にある食べ物がある程度消化されていないと車に酔いやすくなります。食後3時間はあけて車に乗せるようにしましょう。
・急ブレーキ・急ハンドルはNG!
安全面や乗り物酔い予防の面でも、急ブレーキや急ハンドルは避けたいものです。体が左右に振られて安定しないため、犬が車嫌いになる可能性もあります。
・ドライブ中にクレートから出さない
車に慣れたからといって、犬をクレートから出してドライブするのはNG。万が一の際、体や頭を強打したり、窓から車外に飛び出してしまったりする危険が!
犬を連れて電車に乗るとき必ず守りたいこと
犬同伴可でも、クレートなどのケースに犬を入れるのがルールとなっている場合がほとんど。利用料金や持ち込めるケースのサイズは会社によって異なるため必ず確認して。
・「犬の顔を出す」「シートにクレートを置く」等はNG
犬の顔や体の一部をケースから出すのはルール違反。犬を入れたケースを座席上に置くのも周囲の迷惑に。ケースは必ず足元に置くか、手で持つようにしましょう。
・カート不可の鉄道会社が多いので注意を
犬用カートに乗せての同伴を禁止している場合が少なくありません。またスリングに入れての乗車も禁止している場合があるので、事前確認を忘れずに。
ドッグランに行く前にやっておくこと、用意するものは?
(事前に用意しておきたいこと)
□ノミ・ダニ駆虫薬の定期的な投薬
□フィラリア予防薬の定期的な投薬
□各種ワクチン接種証明書
ワクチン接種証明書の提示は、ドッグランによって規約が異なるので事前に確認を。また、会員登録しているなら登録証を忘れずに。ドッグランは屋外にあることが多く、利用前に害虫忌避剤を使うといいでしょう。
オイデをしつけておこう
ドッグランの利用法は、注意点とは?
ドッグラン内をよく確認し、混雑していたり、苦手な犬がいたりする場合には利用を控えましょう。入るときは、すでに中にいる飼い主さんに「入っていいですか?」と、一声かけるのも忘れずに。
2 リードを付けたまま、ドッグランの中をいっしょに歩く
ドッグラン内を散歩し、犬の様子を確認しつつ、その場に慣れさせましょう。ドライブ途中に気分転換として利用する場合は、リードをはずさなくても、いっしょに歩くだけで充分です。
3 リードをはずして放し、こまめに愛犬を呼び戻す
リードをはずしたら、犬が興奮しすぎないよう、こまめに呼び戻しては再び放すことを繰り返して。犬は「呼ばれて戻ってもまた遊べる」と捉え、指示に従いやすくなります。
4 ドッグラン利用後は排泄物の処理をしてボディチェックを
帰るときは、訪れたドッグランの規約に従って犬がしたウンチやオシッコを処理します。ドッグランから出たら、ケガなどしていないか、害虫がついていないかなど、犬の体をよく確認しましょう。
カフェやレストランで愛犬と過ごすときの注意点とは?
お店に入店するときに持っておいたほうがいいもの
日ごろ使い慣れた愛犬用の敷物があると、その上で犬を待たせやすくなります。毛の飛び散りや汚れの付着予防にもなります。
よりよく利用するためのポイント
犬をその場で長時間待たせることになるため、フセの姿勢でのマッテが必須となります。自宅で飼い主さんが食事しているときや、公園のベンチなど、いろいろなシーンで練習しておくといいですね。
カフェやレストランでのマナーは?
1 店に入る前に、周囲の迷惑にならない場所で排泄させる
2 犬は足元でフセをさせて足でリードを踏む
3 愛犬が静かに待っているときに、ほめてフードを与えて
愛犬との宿泊旅行、持っていくものは?
愛犬がふだん使っている生活用品を持参しよう
□クレート・かけ布 □お散歩セット □トイレシーツ □フード、おやつ、フードボウル
□ワクチン接種証明書 □おもちゃ、自分だけで遊べるおもちゃ □お気に入りのタオル
□薬 □ブラシ など
犬との旅行がうまくいくコツや注意点は?
もし愛犬が吠えても、コテージタイプの宿なら隣の部屋を気にしなくてすみます。また、旅行プランは時間に余裕をもたせるだけでなく、「雨の場合はどうするか」など、予備プランも考えておくと安心でしょう。
・施設のエントランスやロビーなどは抱っこかクレートに入れて
施設の入り口などにはマットやじゅうたんが敷いてあることが多く、犬にニオイをかがせるとそこでオシッコをしてしまう可能性が大。部屋に入るまでは、ニオイかぎをさせないようにしましょう。
・部屋の隅にトイレシーツをセットし、そこで排泄を
部屋の入口から離れた隅など、愛犬が落ち着いて排泄しやすい場所にトイレシーツを敷き、そこで排泄させます。滞在中はその場所をトイレとして固定し、場所を変えないようにしましょう。
まとめ
監修/芝崎考次郎先生(相模大野プリモ動物病院副院長)
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