愛犬が心を痛めて悲しい気持ちになっているときは、その気持ちに寄り添って元気づけてあげたいですよね。どういうしぐさが見られたら、「悲しいよサイン」と思えばいいのでしょうか? 犬が心を痛めているときにする5つのしぐさを、獣医師の藤本聖香先生に教えてもらいました。
マイナスの感情があると「上目づかい」する
飼い主さんに相手にしてもらえないときや、留守番前などのマイナスの感情を感じているときに、犬は上目づかいを見せやすいです。この気持ちを言葉で表現すると、「寂しい」「かまって」「つまらない」という感情でしょう。
このときは、床にあごをつけていることも多いです。
不安やストレスを感じると「床のニオイをかぐ」
犬が床のニオイをかいでいたら、「緊張する」「不安だな」「落ち着かなきゃ」という気持ちを感じているのでしょう。相手やその場の雰囲気に不安や緊張、ストレスを感じていると、犬はこのしぐさをします。
ほかには、相手に「敵意がないので落ち着いて」と伝える意味合いもあります。
怯えたり、緊張したりすると「体が震える」
犬は、怯えや緊張から体が震えることがあります。そのときは腰を引き気味にして、震えることが多いでしょう。暖かいのに震えている場合は、寒いのではなく怖がっている可能性が。
この気持ちを言葉で表すと、「怖いよ」「緊張するな」「不安……」という感情になるでしょう。
退屈やストレスを感じていると「自分のしっぽを噛む」
犬は、追いかけると逃げるのでしっぽが気になることもありますが、退屈感やストレスから自分のしっぽを噛むこともあります。「イライラするな」「ストレスを発散したい!」といった感情かもしれません。
このしぐさを見かけた場合は、日頃のふれあいや散歩を増やしてあげましょう。
不安やストレスがあると「床や家具などを何度もなめる」
犬は暇つぶしをしたいときや、不安やストレスを解消するために、床や家具を何度もなめることがあります。ペロペロと何度もなめていたら、「不安だな」「暇だ」「ストレスを解消しよう」という気持ちを感じているのでしょう。
ほかには、空腹感や胃のむかつきを覚えて、このしぐさを見せる犬もいます。
愛犬の行動をたくさん観察すれば、その気持ちもわかるように。愛犬の心を健やかに保てるように見守っていきましょう。
お話を伺った先生/藤本聖香先生(獣医師 英国APDT認定ペットドッグトレーナー Canine Relationz主宰)
参考/「いぬのきもち」2020年6月号『360度いぬのこと大調査!第3章 きもちがわかる!いぬのしぐさ35 早見表にしました!』
文/小崎華
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※ここで挙げているのは、犬のしぐさと気持ちの一部です。そのため、犬の性格やそのときの状況などによってはここで紹介しているものとは違う感情をいだくこともあります。