犬と暮らす
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年に一度は受けたい「愛犬の眼科検診」目薬・軟膏などのセルフアイケア方法も紹介
目の病気は気づかぬうちに 進行しがち。だからこそ獣医師のアイチェックも!
定期検診ではこんな検査をします
倒像鏡や眼底検査用レンズを使い、目の奥にある網膜や視神経を観察。通常は散瞳剤を使い瞳孔を広げた状態で検査します。網膜剥離や進行性網膜萎縮などを診断できます。
●スリットランプ検査
細隙灯(さいげきとう)と呼ばれる拡大鏡を使い、スリット状の光を目に当てて目全体を観察します。目の表面だけでなく、拡大鏡のピントを合わせながら目の奥のほうも観察できます。
●眼圧検査
人の場合は目の表面に空気を吹きつけて眼球内の圧力(眼圧)を確認しますが、犬の場合はプローブ(検査用の細い器具)を目の表面に軽く当てて検査。緑内障や網膜剥離などの診断に役立ちます。
※ここで紹介しているのは目の検査の一部です。検査の内容や方法は、動物病院や犬の目の状態によって異なります。
きれいな目をキープするセルフアイケア
目ヤニとあふれた涙のケア
健康なら、乾燥して黒くなった目ヤニ、もしくは透明、白、灰色に近い色で粘り気のある目ヤニが目頭側から出ます。これを清潔な乾いたコットン、もしくはガーゼで取ります。涙があふれているのなら、目頭からマズルのつけ根に沿ってコットンを動かして拭いて。こまめに涙を拭けば、涙で毛が変色することを防げます。
目にゴミが入ったときのケア
目に入ったゴミや毛がなかなか流れ出ない場合は、目薬で洗い流しても。目薬はあらかじめ動物病院でヒアルロン酸入りのものを処方してもらいます。差すときは犬の背後から。目薬を持った手を愛犬の頭上にくっつけ、犬から目薬が見えにくいように、後頭部側から差します。
差した目薬の3/5は流れ出るといわれています。そのままにすると毛と毛の間に薬が残ってかゆみの原因につながるので、しっかり拭き取って。
眼軟膏の塗り方
目の病気で眼軟膏が処方されることがあります。薬が入ったチューブから直接目に塗るのではなく、ベビー綿棒の先に薬をとり、軽く引いたまぶたの際に置くように塗りましょう。
※犬が嫌がる場合は無理をせず、獣医師に相談しましょう。
参考/「いぬのきもち」2025年5月号『おうちアイチェック&ケア』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室
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