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犬の目のフチにできるできもの「マイボーム腺腫」とは

犬のまぶたにポチッとできた小さなできものが徐々に大きくなったり、視界を遮るようになることがある場合、考えられる病気のひとつに、皮脂腺の腫瘍である「マイボーム腺腫」が挙げられます。

この「マイボーム腺腫」がどのような病気なのかについて、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

マイボーム腺腫は、まぶたに発生する良性の腫瘍

犬の目のフチにできるできもの「マイボーム腺腫」とは いぬのきもち
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――犬のまぶたのフチなどに小さなカリフラワーのようなできもの「マイボーム腺腫」ができることがあるそうなのですが、マイボーム腺腫とはどのような病気ですか?

岡本先生:「犬の目はまぶたにある分泌腺から脂が分泌されています。この分泌物が角膜の表面を覆うことで眼の水分の蒸発を防ぐ役割をしています。

この分泌線のことをマイボーム腺といいますが、このマイボーム腺が良性に腫瘍化したものをマイボーム腺腫といいます。」

マイボーム腺腫の症状

犬の目のフチにできるできもの「マイボーム腺腫」とは いぬのきもち
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――犬のまぶたにマイボーム腺腫ができると、どのような症状がみられるのでしょうか?

岡本先生:「腫瘤が小さいうちは特に問題なく過ごすことができます。しかし、腫瘤が大きくなると犬が気にして掻いたりこすってしまったり、角膜を刺激することで傷ができてしまうことも考えられます。」

マイボーム腺腫の治療方法

ミニチュア・ダックスフンド
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――マイボーム腺腫には、どのような治療方法がありますか?

岡本先生:「マイボーム腺腫に対する治療方法としては、どんどん大きくなってきたり眼球への刺激などがあって問題が生じている場合は、外科治療(手術)による摘出をする方法があります。」

マイボーム腺腫とマイボーム腺炎は違う病気?

柴犬
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――マイボーム腺腫と似たような名前の「マイボーム腺炎」という病気があるようです。マイボーム腺腫とマイボーム腺炎は違う病気なのでしょうか?

岡本先生:「マイボーム腺炎は分泌腺に脂が詰まったり細菌感染が起こる状態です。この場合では、ホットタオルなどによる温感療法や抗生剤の点眼などの内科治療が行われます。」

愛犬の目に異変がないか、日頃から観察することは大切ですね。参考にしてください。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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