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犬がよだれを垂らす原因は? 早急な治療が必要なケースも|獣医師解説

犬がよだれを垂らすのは、どんなとき…?

【調査】愛犬がよだれを垂らしているのを見たことがある?

いぬのきもちWEB MAGAZINE『犬のしぐさ・行動に関するアンケートvol.01』
いぬのきもちWEB MAGAZINE『犬のしぐさ・行動に関するアンケートvol.01』
今回いぬのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん195名に「愛犬がよだれを垂らしているのを見たことがあるか」アンケート調査を行いました。すると、飼い主さんの4割が該当する結果に。

【目撃談】愛犬がよだれを垂らしていた瞬間は?

見つめるヨークシャー・テリア
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
では、どのようなときに愛犬がよだれを垂らしているのを目撃したのでしょうか。飼い主さんから寄せられた体験談を紹介します。

ごはんやおやつを前にしたとき

  • 「オヤツやごはんを待たされているときに。ツーっと」

  • 「オヤツやごはんが目の前にある時」

  • 「しょっちゅう。ごはんやおやつの『マテ』の時間が長いと、ポタリポタリとよだれが落ちてきます。だから、あんまり長く『マテ』はさせられませんっ!」

  • 「オヤツやごはんを待っている時。結構大粒のよだれをポタポタ床に落としています」

  • 「家族がご飯を食べているとき、口がじんわり濡れていることがある」

車に乗っているときに

  • 「車の移動中」

  • 「車に乗ったときによく垂らします。車苦手なので」

  • 「車酔いをした時」

  • 「車に乗ったときとハァハァハァしたときにタラ〜ンと垂れた」

散歩のときに

  • 「散歩後やドッグランで遊んでる時、以前は車に乗ると」

  • 「暑いとき。散歩のとき」

  • 「散歩中ほかのワンちゃんに会うとよだれが出ます」

犬がよだれを垂らしていたときのエピソードは、ほかにも

  • 「興奮してなにかに反応しているとき、よだれが垂れていたりします」

  • 「長い間、構ってあげないと、よだれを流して歩き回る」

  • 「子猫を拾って保護した時にネズミに見えたようで、足元でお座りしながらよだれが出てました。柴犬なので狩猟本能なのでしょうか」

  • 「ソファから落ちてしまった後に大量のよだれを垂らし、痙攣もありすぐ病院に行きました」

【獣医師解説】犬がよだれを垂らすのは、なぜ?

毛布にくるまる犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
アンケートでもさまざまな回答が寄せられましたが、犬がよだれを垂らす原因としてどのようなことが考えられるのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

犬がよだれを垂らす原因は?

犬がよだれを垂らす原因は、さまざまです。よく見られる具体的なシーンでは、下記のようなものがあります。なかには、体調不良や病気が原因となっている場合もあります。
・ごはんやおやつを目の前にして、食べたい気持ちからよだれが出る
・散歩やドッグランに行ったり、ほかの犬に会って興奮している
・性的な興奮でよだれが出る
・不安や緊張を感じている
・車酔いをしている
・暑さを感じ、パンティングで体温調節をしている
・熱中症を起こしている
・歯の破折や歯肉炎、歯周病、腫瘍など口の中に異常がある
・体のどこかに痛みを感じていたり、我慢している
・犬に害となる食材や薬品などによる中毒、アレルギーによるもの
・ワクチンや投薬後の副作用によるもの
・気持ちが悪く吐き気がある
・体調不良を起こしており、なんらかの病気の可能性がある
ごはんやおやつを前にしてよだれが出てしまう場合は、特に心配する必要はありません。

一方で、なんらかの病気の可能性が疑われる場合には、そのままにすると危険です。中毒や熱中症、脳腫瘍やてんかんなどの脳神経系の病気、呼吸器疾患、ワクチンのアナフィラキシーなどによるダラダラと止まらないよだれの場合は、すぐにかかりつけの動物病院に連絡をしましょう。

サラサラなよだれ、ネバネバのよだれ どのような違いがある?

犬のよだれには、口から滴るように垂れるサラサラのよだれと、ダラーンと垂れるようなネバネバのよだれがあります。犬のよだれにも個体差が見られ、口の中の水分量の違い、炎症の有無、リラックスしているか興奮しているかどうかによって、唾液の状態は変化します。

愛犬がよだれを垂らしているとき、どのような状況でよだれが出ているのかを確認することと、よだれの状態も確認するとよいでしょう。

たとえば、よだれの中に血が混ざっていたり、いつもよりもニオイが強い場合は、歯や口の中に問題がある可能性があるかもしれません。また、普段よだれを出さないコが異常によだれを垂らしているような場合には、早急な治療が必要なケースもあります。

愛犬の異変に気がついたら、飼い主さんが自己判断せずに動物病院を受診するようにしましょう。
いぬのきもちWEB MAGAZINE『犬のしぐさ・行動に関するアンケートvol.01』
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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