犬と暮らす
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元気に見えていてもじつは……犬の「隠れた痛み」を見抜くヒント
獣医師の枝村一弥先生監修のもと、病気の早期発見につながる「10のチェックポイント」をご紹介します。
わずかな症状かもしれませんが注意深く観察を
ポイント1 散歩に行きたがらなくなった。散歩に行っても走らなくなりゆっくりと歩くようになった
とくにシニア犬がトボトボ歩いていても、足腰が衰えたからしかたないと思われがち。体のどこかが痛い、動かすのがつらいなど関節の病気が原因の痛みがあるのかもしれません。
ポイント2 階段や段差の上り下りを嫌がるようになったり、その際の動作がゆっくりになった
階段や段差を上り下りするには、犬の足腰、背中などに大きな負担がかかります。痛みがある部分をかばって動作がゆっくりになっている可能性があります。
ポイント3 家の中や外であまり動かなくなった
歩けないほどではないけれど、動くたびにちょっと痛い、といった慢性痛の症状は犬にとってつらく感じるもの。しだいに動きたがらなくなったり、元気がなくなったりします。
ポイント4 高いところへの上り下りをしなくなった
ジャンプの動きや高低差のある場所への移動は、関節や骨にダイレクトに衝撃が伝わるため、慢性痛があると自然と避けるようになります。
ポイント5 立ち上がるのがつらそうに見える
痛みがある部分を動かさない動作になります。立ち上がれない状態に気づくころにはかなり悪化していることも。
ポイント6 元気がなくなったように見える
ゴハンは食べていてもいつもに比べてなんとなく元気がない、また体の動きが悪いときはどこかに痛みを感じている可能性があります。
ポイント7 飼い主やほかの犬と、またはおもちゃなどで遊ばなくなった
痛みがあると遊んだり体を動かすことに消極的になります。足腰の痛みから動くことがおっくうになり、そそうをしがちになるケースも。
ポイント8 尾を下げていることが多くなった
ピンと立っていたしっぽがダランと下がっているといった症状には、腰の病気に加え、坐骨神経痛の症状が疑われることがあります。
ポイント9 跛行がある
痛みや違和感があると、足を引きずったり、ケンケンをしながら歩くように。痛みのある足を地面につけずに、上げたままの状態でいることも。
ポイント10 寝ている時間が長くなった、もしくは短くなった
体に痛みがあると、夜の眠りが浅くなり、そのぶんを昼間の睡眠で補おうとするため、日中寝ている時間が長くなるといった傾向があります。
参考/「いぬのきもち」2022年5月号『犬の“隠れ痛み”を見抜くヒント』
イラスト/haradaRica
文/ヨシノキヨミ
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