犬の口からポタポタと長時間よだれが出続けていたり、何も食べていないのに口をクチャクチャと動かす回数が多いときは、愛犬がなんらかの体調不良や痛みを感じている場合もあるそうです。
「犬のよだれと体調不良のサイン」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
犬のよだれの役割
犬のよだれは、食事を胃までスムーズに運ぶ役割があります。通常は食べ物をみたり、食べ物をもらえるかもと期待することで、食事をして美味しかった記憶から条件反射で口の中によだれが出ます。
また、暑いときや緊張しているときに、浅く速いパンティング呼吸とともによだれが垂れることもあります。
よだれが大量に出ている場合は病気や痛みの可能性も
「食べたい」「暑い」「緊張している」といった状況以外で、犬のよだれが多くみられる場合では、胃炎、腎臓病、肝臓病、中毒からくる悪心(おしん ※胃がムカつく・気持ちが悪い)、高アンモニア血症、癲癇(てんかん)などの神経症状や口腔内の炎症、痛みなどが原因となっている可能性もあるので注意が必要です。
何も食べていないのに頻繁に口を動かす場合も注意
よだれの量の異変のほかにも、犬が何も食べていないのにも関わらず、頻繁にクチャクチャと口を動かす場合も悪心、口や歯の痛み、違和感、神経症状などであることも考えられるので注意が必要です。
犬のよだれや口の異変に気がついたときにできること
愛犬のよだれの量が多いと感じたり口を頻繁に動かす仕草がおさまらないときは動物病院を受診しましょう。特に、食欲が落ちたり、日常生活に影響が出ている場合は早めの受診が推奨されます。
愛犬のいつもと違うちょっとした変化に気がつくことが病気の早期発見にもつながります。日頃から愛犬の様子を観察するようにしたいですね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください