犬と暮らす
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犬が高い場所を怖がる心理 猫とは違う?
犬はなぜ高いところが苦手なの?
岡本先生:
「犬はもともと高いところが苦手な傾向にあります。それは、昔から地表や穴倉など高さのない場所を生活圏にしていたからでしょう。また体の構造においても、木にのぼるネコ科の動物のようなしなやかさはなく、飛び降りることを苦手とし、足場の不安定な場所で動くのには適しません。このような理由から、犬は高いところを苦手とするのだと思われます」
――言われてみれば、高いところで犬が動き回ることは滅多に見かけませんね。
岡本先生:
「犬が高いところが苦手という性質を利用して、犬が動き回ることを制限できることもあります。動物病院の診察台やトリミングの際に犬を乗せるトリミングテーブルが高い台なのは、犬の動きをある程度制限することができるからです」
愛犬が高いところに登った際の注意点は?
岡本先生:
「前述した通り、犬は高いところから飛び降りるのに適した体ではありません。高いところから飛び降りることで背骨や腰骨を痛めたり、時には骨折したりするおそれがあります。また、高いところを怖がる犬も多いので、外出先などではなるべく高いところに連れて行かないように気を付けたほうがいいでしょう。もし連れていく際は、愛犬が高いところを怖がらないかを確認し、高いところでは犬が飛び降りないようにしっかり抱っこをしたり、リードを短めに持ったりなどしましょう」
一方、高いところに探検に行きたがる犬も。その心理は?
岡本先生:
「好奇心旺盛な性格の犬のなかには、階段を臆せずにどんどん上っていくコもいます。しかし、上りきったところで今度は怖くておりられず、固まってしまうケースも少なくありません。しかし、何度か練習するにつれ、上った場所から上手におりられるようになることもあります。このような成功体験から、高いところに上ったりおりたりすることを好む犬もいます」
取材・文/仲田陽子
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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