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暑い時季に多い犬の皮膚トラブルってどんなもの?夏のお手入れ方法をチェック

夏は犬にとって皮膚に不快感を覚えやすい季節です。対策が十分でないと、皮膚トラブルを引き起こすこともあります。
今回は、夏特有の皮膚トラブルの原因と対策について、獣医師の後藤慎史先生に教えていただきました。

夏に多くなる皮膚トラブルとその原因

ポメラニアン
shironagasukujira/gettyimages
夏は湿度が高く、紫外線も強くなることから皮膚への刺激が高まる季節です。こうした外的要因で皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。注意したい夏の皮膚トラブルの主な要因は、紫外線ダメージ、高温多湿によるムレやすさ、インナードライ(皮膚の乾燥)です。さらにスッキリさせようとお手入れしすぎることで皮膚トラブルが起こりやすくなることも。また、ノミ・マダニによる被害も増えがちに。
これら外的要因に負けないためには、適切なスキンケアが大切です。

【夏のお手入れ法】シャンプー・ドライ

ビーグル犬
alkir/gettyimages
シャンプー・ドライは、夏の汚れやムレから愛犬を守るために大切なスキンケアです。
特に足元はムレやすく菌が繁殖しがちなため、こまめな洗浄を心がけましょう。毎回全身シャンプーするのではなく、部分洗いで洗いすぎを回避する目的もあります。

夏の散歩のあとは、足先がつかる程度に水を張ったたらいで足先を洗ったり、水を半分くらい満たしたジッパーつき保存袋に足を入れたりして洗い、清潔に保ちましょう。
洗ったあと、自然乾燥はNG。ドライヤーで根元まで乾かし、最後は冷風を当てましょう。ドライヤーは30cm以上離し、温風と冷風を交互に当てて熱くなりすぎないように気をつけましょう。

なお、全身シャンプーの際は、たくさん泡立ててやさしく皮脂汚れを落とします。

【夏のお手入れ法】保湿

コーギー犬
Nataba/gettyimages
夏はエアコンの冷風によるダメージで、皮膚の内部が乾燥する”インナードライ”の状態になりやすく、皮膚環境が悪くなります。室内で過ごす時間の多い犬はインナードライに注意しましょう。インナードライの対策には保湿が効果的です。
夏の保湿には、泡やスプレータイプの保湿剤を使うとベタつきにくいです。被毛をかき分けて皮膚に保湿剤が届くように塗り、手のひら全体で押さえてなじませましょう。なめとってしまう場合は、気が紛れやすい散歩前や遊ぶ前にするのがおすすめです。

【夏のお手入れ法】ブラッシング

犬のブラッシング
demaerre/gettyimages
夏は寄生虫の活動も活発な季節。被毛にノミやマダニといった寄生虫が潜んでいるかもしれません。寄生虫の有無や皮膚のチェックには、ブラッシングがおすすめです。
被毛をかき分けて、皮膚の状態を確認しながらブラッシングしましょう。毛量が多い犬種はドライヤーの冷風を当てながらのブラッシングで、皮膚の状態が確認しやすくなります。
このほか、気になる紫外線対策では、UVカットウェアを着せたり、犬用の日焼け止めを塗布することで夏場の紫外線から愛犬を守りましょう。

夏は皮膚トラブルが増える季節。シャンプー、保湿、ブラッシングと皮膚をチェックするタイミングを設け、皮膚トラブルの早期発見、予防に取り組みましょう。
お話を伺った先生/ 後藤慎史先生(北川犬猫病院院長 ヒフカフェ動物病院獣医師)
参考/「いぬのきもち」2022年7月号『夏はスキンケアで皮膚トラブルから愛犬を守る!』
文/小泉美筆
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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