犬と暮らす
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シニア犬との暮らしは「先手」が重要!老いのサインに気づいたら見直したいゴハン・おやつの与え方
今はまだ若い犬でも、この変化をあらかじめ知っておけば、気づいたときにすぐ先手を打てます。どんなお世話をどんなタイミングで変えていくべきか、この機会に知って実践していきましょう。
今回はゴハン・おやつについて犬の訪問ケア「ドッグケア スマイル」主宰の清水佐知子先生に教えていただきました。
フードボウル台+滑り止めマットを使おう
老化サイン/小・中型犬=7才~、大型犬=6才~
床にボウルを置いた状態だと、食事中、頭をかなり下げるため首などに負担がかかり、かつ飲みこみにくくなります。また足元が滑ると、頭を下げた体勢のキープが大変で、途中で疲れて食べるのをやめてしまうことも。元気なうちから食事台と滑り止めマットの併用を!
乾燥ジャーキーなどの噛むおやつも与えよう
老化サイン/食べこぼす、食べ残す
やわらかいものばかり与えていると、あごや口がどんどん衰えて「食べたいのに口が動かなくて食べられない」状態に。乾燥ジャーキーや野菜スティックなど、よく噛んで食べるおやつを与え、自分で食べる力をつけさせて。
※飲みこむ力が弱まっている犬は、おやつを噛ませるだけにして、飲みこませないようにしましょう。
知育おもちゃの奥や、容器の底をなめさせよう
老化サイン/食べこぼす、食べ残す
舌の筋肉も衰えるため、年とともに食べたり飲みこんだりしにくくなっていきます。それを少しでも防ぐため、ペースト状のおやつなどをなめさせて舌の筋力キープを。ひとり遊び用の知育おもちゃの奥のほうにおやつを詰めてなめさせたり、深さのある容器をなめさせたりすると効果的。
積極的に水分をとらせよう
老化サイン/小・中型犬=11才~、大型犬=8才~
シニアになると、うまく飲めなくなる、のどが渇くほど運動しなくなる、といった理由で飲水量が減ります。水分不足は不調を招きやすいので、ゴハンにスープをかける、飲み水に少しだけ犬用ミルクを加えるなどして、飲みたくなる工夫を。新鮮な水をたっぷり入れたボウルを部屋の複数箇所に置くのもおすすめ。それだけでも水を飲みやすくなります。
シニア犬用フードに切り替えよう
老化サイン/おなかがゆるい、便秘がち、太る
シニア犬用フードは、衰え始めた代謝に合わせ、かつ消化吸収機能に負担がかかりにくいよう、一般的には脂質やカロリーが抑えられているものが多いです。年とともに下痢や便秘が増えたり、食事量は変わらないのに太ってきたりしたら、獣医師に相談してシニア犬用に切り替えても。
規定量を与えているにもかかわらず、食べきるのに時間がかかったり、完食するのが大変そうなら、食事回数を増やしても。1回あたりのフード量が減るので消化器官にかかる負担を軽減できます。
参考/「いぬのきもち」2023年5月号『先手を打つ! シニア犬のお世話術』
イラスト/naohiga
文/いぬのきもち編集室
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