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犬のしっぽの動きでわかる!「喜怒哀楽」とは

犬にも人のような喜怒哀楽があり、表情やしぐさ、鳴き声などを駆使してその気持ちをあらわしています。そのなかでも、しっぽは感情がわかりやすく出るので、愛犬の気持ちを量るときには注目したい部位です。
そこで今回は、しっぽの動きと感情の関係を、獣医師の菊池亜都子先生に伺いました。

喜んでいるときのしっぽ

楽しそうな犬
Upyanose/gettyimages
犬は、ゴハンの時間や飼い主さんにほめられたときなど、自分の希望が叶ったり好きなものに会えたりしたときに、喜びの感情がわき上がります。

「犬は喜ぶとしっぽを振る」と思いがちですが、じつはまったく振らない犬もいるため、しっぽを振らないからといって喜んでいないというわけではありません。その場合は、表情や動きを見てみましょう。
喜んでしっぽを振る場合は、しっぽに力が入っておらず柔軟性がある状態でゆるやかに上げるか、あるいは水平ぎみにしてしなやかに振ることが多いようです。

怒っているときのしっぽ

吠える犬
alexei_tm/gettyimages
嫌いな相手や苦手な物事に対して「やめてほしい」などと強く思うとき、犬は怒りの感情をいだきます。相手に対して強気に怒りを示す場合と、不安や恐怖が募って「怖いからやめて!」と怒る場合があるようです。

犬が怒ったような表情やしぐさをしながらしっぽを上げているときは、強気の怒りを示していると考えられます。怒っているときはしっぽの筋肉がこわばるため、しっぽを振っていてもしなやかには見えず、しっぽの先まで力が入っている状態です。

悲しんでいるときのしっぽ

おびえているように見える犬
Goldfinch4ever/gettyimages
喜怒哀楽という四字熟語では「哀」の字が使われていますか、「哀しい」にはあわれな思いという意味があり、これは人がいだく感情です。犬の場合は、自分の欲求や希望がかなわないときに悲しいと思うので、漢字では「悲」が当てはまります。

犬が立っているときに悲しい気持ちになると、しっぽをだらりと垂らしていることが多いです。垂らしていなくても、大きく振ることはほとんどありません。しっぽが短い犬種も、しっぽの先が下を向きがちになります。

楽しいときのしっぽ

ボールで遊ぶ犬
Iuliia Zavalishina/gettyimages
犬が「楽しい」「おもしろい」と思うのは、遊んでいるときや散歩しているとき、ニオイをかいでいるときなど、体を使って活動をしているときです。また、前述した「喜」の感情が強くなって「楽」に発展することもあります。

犬が楽しいときは、しっぽを水平よりも上に上げて大きく振ることが多いです。しっぽやお尻に力を入れず、しなやかに動きます。しっぽが短かったり巻いていたりする犬種の場合は、しっぽの動きだけではわかりにくいので、表情や体の動きなどと合わせて気持ちを察してあげましょう。
犬のしっぽを見ると、そのときの愛犬の気持ちがわかります。愛犬のしっぽもよく観察して、コミュニケーションに役立てましょう。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師 「ペット問題行動クリニック BLISS」主宰)
参考/「いぬのきもち」2023年1月号『表情・しぐさ・鳴き声で気持ちがもっとわかる! 犬の喜怒哀楽ずかん』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※犬の感情は刻一刻と変化します。今回ご紹介した感情やその表現方法はあくまで一例です。
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