犬が車酔いをする原因と症状　おでかけ時の対策を獣医師に聞いた

犬のなかには車での移動が苦手で、車に乗るとよだれが止まらなくなったり、ドライブ中に車内で何度も吐いてしまうなど車酔いをするコもいます。

では、犬の車酔いはなぜ起こるのでしょうか？

「犬の車酔いの原因と症状、お出かけをするときの対策」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

車での移動が苦手な犬もいる

犬が車酔いをする原因と症状、おでかけ時の対策を獣医師に聞いたいぬのきもち — いぬのきもち投稿写真ギャラリー

――犬が車酔いをしたり車での移動が苦手である場合、考えられる原因はありますか？

岡本先生：
「犬が車での移動を苦手としている場合の原因として、たとえば、
・車に乗ることや車内の音、ニオイ、動き・揺れなどに慣れていない
・車内で自由に動けないことが苦手
・お出かけをすることに慣れていない
といったことが考えられます」

犬の車酔いでみられる症状

――犬が車酔いをするとどのような症状がみられますか？

岡本先生：
「犬が車酔いをすると、
・流涎（りゅうぜん/口からよだれを垂らす）
・嘔吐
・過度なパンティング（浅く速い呼吸をする）
などの症状がみられます」

犬が車酔いをしたときの対応

――ドライブ中に愛犬がよだれを垂らしたり吐いてしまうなど車酔いの症状がみられた場合は、どのように対応すればよいのでしょうか？

岡本先生：
「犬に車酔いの症状がみられた場合は、車を安全な場所に停車させて外の空気を吸わせるなど休憩を取るようにしましょう」

頻繁に車酔いをする犬への対策

――犬が車に乗るとよだれが止まらなかったり車内で何度も吐くといった様子が頻繁にみられる場合、事前にできる犬の車酔い対策はありますか？

岡本先生：
「犬の車酔いには過度に興奮・緊張するタイプと三半規管への刺激によるタイプと色々な種類があります。

車酔いを繰り返す犬への対応として、事前に服用する薬などもありますが、愛犬の車酔いのタイプに合わせて対応が変わってくるため、お出かけ前にかかりつけの獣医師と相談されることをおすすめします」

犬のなかには車酔いを繰り返すコもいれば全く酔わないコもいます。愛犬の体質に合わせて対応してあげるようにしましょう。

（監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生）
取材・文／maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください