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【調査】「運動不足の犬」が見せるサインとは? 運動が足りないとさまざまな悪影響も|獣医師解説

愛犬の普段の様子を見ていて、「もしかしたら運動不足かも」と感じることがありますか?

【調査】愛犬のしぐさや行動を見て、「運動不足かもしれない」と感じることがある?

愛犬のしぐさや行動を見て、「運動不足かもしれない」と感じることがある?
※2024年11月実施「いぬのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 281人)
犬の運動不足に関するアンケート(いぬのきもちWEB MAGAZINE)
今回いぬのきもちWEB MAGAZINEは、飼い主さん281名に「愛犬のしぐさや行動を見て、『運動不足かもしれない』と感じることがあるか」というアンケート調査を実施。

すると、今回の調査では飼い主さんの約半数が「運動不足かもしれないと感じることがある」と回答しました。

【体験談】愛犬のしぐさや行動などを見て、「運動不足かもしれない」と感じた瞬間は?

くつろぐ犬
gettyimages
飼い主さんたちは、愛犬のどのようなしぐさ・行動を見て、「運動不足かもしれない」と感じたのでしょうか。具体的に話を聞くと、次のようなエピソードが寄せられています。

突然走り回ったり、暴れたりする

  • 「時々、家で突然走りまわる」

  • 「家の中で大暴れする」

  • 「イライラしてるのか噛んだり、部屋をぐるぐるまわったり、体を持て余しているように感じます」

  • 「散歩は毎日朝の1回しか行けず、家の中で走り回ったりすることがあるため」

  • 「急にスイッチが入ったように部屋の中を走り回る。大好きなおもちゃをくわえて振り回す」

  • 「家の中を走り回り、頻繁に興奮状態になる」

  • 「夜、寝てもすぐに起きて夜中に吠えて、家族が来るまで吠え続ける。いろいろな物を噛んだり破壊する」

散歩に行ったのに……

  • 「散歩から帰ってすぐに部屋中を走り回る。50分ほど散歩してます」

  • 「運動不足というより、散歩を40分ほどして帰ってきても家に入って部屋の中を走り回っているのを見ると、まだ足りないのかな?と感じます」

  • 「散歩後すぐに遊びの催促があったとき」

  • 「散歩に行ってもエネルギーがありあまっている感じで、なかなか落ち着かない」

寝ている時間が多くなったり、外にあまり行きたがらなくなった

  • 「寝ている時間が多くなった。散歩の時間が短くても満足するようになった」

  • 「ボーっとしてたり、外に行きたがらない」

  • 「寒くなって、昼間寝てばかり。朝晩の散歩には行きますが、日中あまり動かない」

  • 「走らない。動きが鈍い」

  • 「散歩に連れ出したときに、歩きたくないアピールをするのが早くなったとき」

  • 「家の中でちょっと動くとすぐ横になってしまう」

足腰に不安が……

  • 「足がよく滑るようになってきた」

  • 「歩くときに、つまずく」

  • 「体が重そう」

  • 「散歩に行くとすぐ疲れる。息が上がる」

ごはんを残したりする

  • 「ごはんの食いつきが悪いとき」

  • 「ごはんを残すし、『遊んで遊んで』とちょんちょんしてきたり、おもちゃを持ってきたりがひどくなる」

ほかにも、こんなエピソードが

  • 「前足をなめてたり、伏せてじっと見てくるときがあります」

  • 「便秘、足をなめる、耳を掻く」

  • 「部屋のドアや窓ガラスをカリカリする」

  • 「イタズラとワンプロが増える」

  • 「しぐさや行動からというよりも、お散歩が苦手で行かないので運動不足だと思います」

  • 「雨が続いてお散歩が行けなかったときなどに、身の回りの物を噛み荒らしたり、気を引こうとおもちゃを振り回したりする必死な姿が見えたときは、運動不足かな?と感じます」

【獣医師解説】運動不足の犬が見せるサイン

散歩する犬
gettyimages
飼い主さんたちからさまざまなエピソードが寄せられましたが、一般的に犬が運動不足のときには、どのようなサインが見られるのでしょうか。また、運動不足によって、犬にどのような影響があらわれるのでしょうか。

いぬのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生が解説します。

運動不足の犬が見せるしぐさ・行動は?

運動不足の犬が見せるしぐさや行動の例としては、次のようなものがあるでしょう。
・しきりに遊びをせがんだり、外に出たがる
・急にイタズラが増える
・足先を異常になめてしまったり、しっぽをぐるぐる追いかけ回してしまう
また、アンケートの回答で見られた「体をしきりに噛むしぐさ」「部屋を同じようにぐるぐる回る行動」、あるいは「無気力感が増える」などといった行動は、常同行動と呼ばれます。運動が不足しているなどの刺激が足りないことが、原因の1つになりうる行動だといえます。
このように、運動不足になると犬にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。運動不足によってエネルギーが有り余ってしまった結果、ストレスが溜まることが考えられます。

さらに、ストレスが過剰に溜まってしまうと、問題行動や免疫力の低下、さまざまな病気のリスクにもつながる可能性があるので、注意が必要です。

犬が運動不足かどうかを判断する基準は?

犬が運動不足かどうかを判断する基準は、犬種などによっても異なります。そのため、一概に運動不足の基準を設けることは難しいかと思います。

まずは、運動不足のリスクのひとつとして「肥満」があるので、愛犬の体重の増減などを運動不足の指標にするのがよいでしょう。

また、飼い主さんが「愛犬が楽しんで歩けている散歩の時間や距離」をある程度把握しておき、少なくともその分は運動できているかどうかというのも、ひとつの基準になるでしょう。

ただ、毎日十分な散歩をするということは、飼い主さんの予定によっては難しいこともあるかと思います。そういう場合は、「散歩に行けなかった時間分、一緒に遊ぶようにしてあげる」などの工夫をするのもよいと思います。

運動不足のサインに似ているけれど、実は病気のサインのことも

飼い主さんたちに気をつけてもらいたいのは、「運動不足のサインのように見えるけれど、実は病気のサインだった」というケースです。

たとえば、どんどん体重が増えてきてしまったり、逆に筋肉が落ちてきてしまったりするのは、運動不足以外にも甲状腺機能低下症やクッシング病などのホルモンの病気の可能性もあります

上記の病気の場合、ほかにも脱毛や多飲多尿などの症状もあるので、愛犬の様子を気にして見てあげるようにしましょう。また、動物病院での定期的な健診を心がけ、もし気になる症状があるときには早めに受診するようにしてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・原 駿太朗先生)
いぬのきもちWEB MAGAZINE『犬の運動不足に関するアンケート』
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2024年12月時点の情報です。
取材・文/雨宮カイ
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