犬と暮らす
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「こじらせワンコ」の実態 ○○下手だと当てはまる可能性が…?
では、犬の世界でも「こじらせる」ことはあるのでしょうか? 今回は、「こじらせワンコ」の実態について、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました!
犬も「こじらせる」ことはある!?
「犬は人間のように複雑な思考回路はありません。そのため、人間の『こじらせ女子の定義』とは少々異なりますが、こじらせていると感じる犬の特徴に『人からの愛情を素直に受け取れないコ』は、たしかにいますね」
「決して愛情がほしくないわけでも、かまってほしくないわけでもないですし、孤独が好きなわけでもありません。
ですが、飼い主さんから抱きしめられたり声をかけられても、遠い目をしたりそっけない反応をしたり、ときには怒ることもあります」
「たまに自分のタイミングで甘えてみることはあります。でも、飼い主さんが甘えてほしいタイミングとうまく合わず(いわゆる『空気が読めない』)、ここぞとばかりに見つめるなど、飼い主さんをキュンキュンさせるようなかわいい甘え方が上手にできません。
『犬はシッポをブンブン振って、飼い主さんの顔をペロペロなめて喜びを表現するもの』とは限らず、自分の気持ちを素直に出すことが苦手なコもいるのです」
犬がこじらせてしまう原因は?
「犬は基本的に前向きで明るいコが多い印象ですが、なかには神経質、内向的、明るくない性質を持っているコがいます。
たとえば保護犬では、人に対し信頼感を失う背景を持ち、心を閉ざし気味になっているコもいます。
このように、もともとの性格や環境、過去の経験やトラウマなど複雑な要因が絡んでいるように感じます」
「こじらせワンコ」は改善できる?
「無理に改善させることは難しいですね。愛犬の個性ととらえ、飼い主さんは焦らずおおらかでいることが大切です。
『そのままのあなたでいいんだよ』と、愛犬に無償の愛を与え続けてあげればいいのです。時間はかかっても飼い主さんの愛情は伝わりますし、愛情をいらないと思うコはいません。愛情は必要なものです。
甘え下手でうまく愛情を返す方法のわからない愛犬も、飼い主さんからの愛情表現を学んで、少しずつ表現できるようになる日がくるでしょう。
飼い主さんも、愛犬の小さな変化にきっと気づくはず。そのときは、深まった絆がお互いの喜びになると思います」
自分の気持ちを素直に表現することが苦手なコもいるみたいなので、飼い主さんはまずそれに気づいてあげたいですね。
そして、愛情をいっぱい注いであげてください!
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
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