犬を飼い始めると決まったら、将来の飼い主さんはワクワクした気持ちでいっぱいでしょう。しかし、迎え入れるための準備は整っていますか?今回は、犬にとって安全で快適なお部屋作りのコツや、犬のお世話にすぐに必要となるグッズをご紹介します。
犬にとって住みやすい環境を知ろう
まずは、犬が快適に生活できる条件を知り、愛犬が来たらすぐに対応できるようにしておきましょう。
犬にとって最適な温度・湿度とは?
犬は、高温多湿が苦手です。部屋の温度は18℃〜24℃(夏は26℃以下)、湿度は50〜60%(夏は50%以下)をキープすることを心得ておきましょう。
安心できる居場所をつくってあげよう
「クレート」と呼ばれる、犬にとってのハウスになるプラスチック製のケースを用意しましょう。クレートは人の行き来の少ない、落ち着いた場所に設置するのがポイントです。安心できる居場所があれば、ストレスも溜まりにくくなります。
イタズラ防止策は快適な生活に必須!
子犬は好奇心旺盛で、よくイタズラをします。成犬を迎える場合でも、しつけができていないとイタズラをするので、事前の対策が快適な暮らしのカギとなります。
イタズラの対象は隠すのがポイント
犬はひらひら動くティッシュなどを見ると、ついついイタズラしてしまいがち。イタズラされそうなものは、なるべく高い場所に置く習慣をつけましょう。また、スリッパや靴下は噛みごたえもあり、おもちゃにされやすい傾向にあります。必ず片付けるようにしましょう。
室内の安全対策は犬を飼う上での重要事項
人の基準だけで生活していると、愛犬を危険にさらすこともあります。以下の点に注意し、安全対策をとりましょう。
感電や誤飲・誤食などの事故防止策は必須!
ホームセンターなどで購入できる金属製のカバーを電気コードに巻いて、愛犬が電気コードをかじって感電しないように対策してください。また、必ず食べ物は戸棚や冷蔵庫に片付け、盗み食いを防止しましょう。ほかにもゴミ箱はフタ付きのものを用意し、愛犬が漁らないように対策するのもポイントです。
フローリングは滑り止めを
フローリングでの生活は、犬の足腰に負担がかかることがあります。ペット用のワックスやペット用マットを利用して、愛犬が走り回っても滑らないように工夫しましょう。
柵やゲートで危険な場所への侵入を防いで
キッチンには刃物や熱い鍋など、犬にとって危険なものがたくさんあります。そういった犬にとって危ない場所や入ってほしくない場所には、柵を設置するなどして侵入を防止しましょう。
事前に準備しておきたいグッズは?
クレート
先ほどご紹介した通り、クレートは犬のハウスとなるケースのこと。災害時には、避難所での愛犬の居場所にもなります。また、小型犬ならキャリーケースとしても使えますし、大型犬の場合はキャスター付きのものにすると、移動に役立つでしょう。サイズが大きすぎると中で排泄してしまうこともあるので、愛犬が中でくるっとまわれるくらいの大きさのものを用意しましょう。
サークル
犬の行動範囲を管理する金属製の柵のことです。中・大型犬なら、成長とともに体の大きさに合ったものに買い換える必要もありますが、トイレトレーニングにも使うので事前に用意しましょう。
トイレシーツ
オシッコを素早く吸収してくれるので足も汚れにくく、トイレトレーニングにも用います。多めに用意しておくと便利ですよ。
ボウル
フード用とお水用のものを用意しましょう。愛犬がひっくり返さないように、滑り止めが付いているものがおすすめ。そして、愛犬のサイズに合ったものを選ぶことがポイントです。また、サークルに取り付けられるボトルタイプの水飲みがあると、留守番時にも安心ですよ。
おもちゃ
愛犬のストレス発散や、飼い主さんとのコミュニケーションには必須アイテムです。成長に合わせて、いろいろなタイプのおもちゃを用意してみてください。
徐々に準備していきたいグッズは?
歯ブラシやコームなどお手入れ用品
子犬のうちは本格的なお手入れは不要ですが、健康維持にはブラッシングや歯磨きが欠かせません。しかし、それらを嫌う犬も少なくないため、小さいうちから慣れさせるのが大切。すぐには必要ありませんが、ブラシやコーム、歯ブラシはなるべく早く用意しましょう。
フードポーチ
ごほうびのフードを忍ばせるフードポーチは、しつけのときに役立ちます。「いい子にできたらほめて、ごほうびを与える」がしつけの近道。本格的なしつけを始める頃には揃えておきましょう。
トイレトレー
サークルでのトイレトレーニング完了後に使用します。しかし子犬期は、トレイシーツをビリビリに破いてしまいがち。メッシュカバー付きのトイレトレーなら、そんなイタズラの心配もありませんよ。
リード&首輪
お散歩の際、愛犬をコントロールするために使う必須アイテムです。中には嫌がる犬もいるので、できれば飼い始めたときから練習させておくとよいでしょう。首輪に迷子札などをつけておくと、いざというとき安心ですよ。
新しく犬を迎えるとなると、嬉しさからいろいろなものを買ってしまいがちですが、本当に必要な物はなにか見極めて、買い忘れをしないように気をつけましょう。愛犬が安心・安全な生活を送るためにも、ぜひ参考にしてくださいね!
参考/「いぬのきもち」特別編集『犬との暮らし大事典』(監修:「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/tu-ca
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。