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犬はオスとメスで性格が違う? 性別ごとの接し方のコツとは

個体差はありますが、犬はオスとメスで本来もっている役割が違うことから、生まれつき性格にやや違う面がみられる傾向があるようです。

そこで今回は、犬の性別による性格の傾向の違いについて、獣医師の増田宏司先生にお話を伺いました。性別に合わせた接し方についても教えていただいたので、あわせて参考にしてみてくださいね。

オスの性格の傾向

柴のぽんたくんたち♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

ビビリ

オスは縄張り意識が強いため、勇敢さと同じくらい警戒心があることが求められます。警戒心があるということは、言い換えると「ビビリである」ということ。ビビリだからこそ、ニオイかぎやマーキングを念入りにして、まわりの安全を常にチェックしているのでしょう。

寂しがりや

一般的に、犬が数頭集まっていると、周囲をくまなく警戒できる、狩りで協力できて効率が上がるなど、多くのメリットがあります。そのため、オスは群れることで安心し、それを好みやすいのです。裏を返せば「一頭だと寂しがりやで怖がり」ともいえます。

活発

オスは体力も筋力もあるため、たくさん動いてエネルギーを消費する傾向があります。飼い主さんに甘えるときも、しっぽを激しく振ったりひざに飛び乗ったりするのは、ついつい体を動かしてしまうオスならではの行動でしょう。

メスの性格の傾向

ポメラニアンのいとちゃん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

人なつっこい

個体差はありますが、メスはオスに比べて警戒心による吠えが少なく、人なつっこい傾向があります。飼い主さんに守られていると感じると、安心してほかの人にもフレンドリーに接することができる面も持ち合わせているようです。

冷静沈着

メスは、子犬を守るためにもともと慎重な性格をしています。加えて、飼い主さんに安全な生活を確保されているメスは冷静です。そんなメスの冷静さを、落ち着いている、おっとりしていると感じる飼い主さんもいるかもしれません。

思慮深い

最近の研究で、メスは人の能力を正確に見極めて、判断できることが明らかになりました。
例えば、飼い主さんに甘えるときも、メスは「どうしたら飼い主さんがかわいがってくれるか」など、考えてから行動しているはずです。最初からむやみに動かず、一歩引いて相手をよく観察することができるのでしょう。

犬の性別に合わせた接し方

柴のむぎむぎちゃん♪
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

オスの場合

オスはエネルギーがあり余って興奮しやすいので、動きを制止できる「オスワリ」を覚えさせておくのがおすすめです。日ごろから、愛犬との遊びの最中に「オスワリ」の指示を出して、いつでも動きを止められるようにしておきましょう。
また、ボールやおもちゃなど、見せるだけで注意を引けるような、愛犬が大好きなアイテムを用意しておくのも一案です。

メスの場合

メスはどちらかというと、飼い主さんのほうが振り回されがち。度を超すと、愛犬がわがままになってしまうおそれがあります。指示に従ったらなでる、遊びは飼い主さんから誘うなど、飼い主さん主導で接する機会を増やすといいでしょう。
愛犬との接し方の参考にしてみてくださいね。
お話を伺った先生/増田宏司先生(獣医師 博士(獣医学) 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授)
参考/「いぬのきもち」2024年3月号『797人の飼い主さんが実感! 同じようでやっぱり違う! 男のコ犬と女のコ犬の性格って?』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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