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ドトールコーヒー 初めてのドッグカフェへの挑戦

愛犬といっしょにコーヒータイムを!

ドトールコーヒーショップのドッグカフェがあるのを知っていますか?そこは清潔感あふれる大きな店内で、大型犬も小型犬も、犬を連れた人も、そうでない人も、みんなが自由にコーヒータイムを楽しんでいます。愛犬家同士の交流の場にもなっているサロンのようなカフェ……そんなドトールコーヒーの挑戦を取材しました。
写真/吉田篤史
「いぬのきもち」2018年5月号
写真/吉田篤史
「いぬのきもち」2018年5月号
(↑明るい店内で飼い主さんと談笑するスタッフ。ふだんからフロアに出て、お客さまとのコミュニケーションを大切にしています。写真上/左からイタリアン・グレーハウンドのレレちゃん、ミックスのちくわちゃん、ミニチュア・ピンシャ―のロンくん。写真下・右側/ミックスのランちゃん)
写真/吉田篤史
「いぬのきもち」2018年5月号
写真/吉田篤史
「いぬのきもち」2018年5月号
(↑広々とした店内(座席は112)は、リードフックや低めのテーブル席を用意するなど、愛犬にも飼い主さんにもやさしい仕様。犬をモチーフとしたオブジェなども愛犬家を喜ばせています。愛犬連れのお客さまは全体の7割程度、一日中店内で過ごす人も少なくないとか)

暗中模索でスタートした初めての挑戦

写真/吉田篤史
「いぬのきもち」2018年5月号
(↑店内の黒板には、お客さまの愛犬の写真もずらり。)
ドトールコーヒーショップのドッグカフェの場所は、千葉市内にあるイオンモール幕張新都心のペットモール1階。ガラス張りの広々とした店内は明るく開放的で、とても心地よい空間です。

9時の開店直後より、スーツ姿のビジネスマンや若い女性などが一人、また一人と訪れるなか、犬連れのお客さまが堂々と来店されます。まずは、イタリアン・グレーハウンドを連れたご夫婦、しばらくするとトイ・プードルを抱いた男性、続いてチワワ2頭とともに女性が来店。レジで商品を受け取ると、各自が店内の好きな場所を選び、愛犬といっしょに、まるで自宅のリビングにいるかのように、ゆったりくつろいでいます。犬を連れていない人も、同じ店内で、ごく自然にコーヒータイムを楽しんでいる光景は、愛犬家なら誰もが夢見る理想の世界ではないでしょうか?

しかし、2013年のオープン当初は、ドッグエリアは全体の5分の1程度しかなく、ガラスの自動ドアで仕切られていたそうです。
「ペットモールへの出店なので、ドッグカフェにすることは決めていたものの、初めての挑戦で社内的にも経験値はゼロ。まずは、ドッグエリアをオマケ的に設けた実験的なスタートでした」と、同社で企画を担当する山本翠さん。
写真/吉田篤史
「いぬのきもち」2018年5月号
(↑店長の了解を得て、フレンチ・ブルドッグの飼い主さんが集まり、月1回の編みもの教室を開催(同様のご希望があればお気軽にご相談くださいとのこと))

愛犬家の声をベースに進化するドッグカフェ

写真/吉田篤史
「いぬのきもち」2018年5月号
(↑ガラス窓に犬のイラストがデザインされた楽しい外観。)
オープンから1年、愛犬を連れてくる人は少しずつ増え、同時に「隔離されているみたい」という声もあり、思い切って仕切りを撤去し、ドッグエリアも店の半分まで拡大することに。
「愛犬家の皆さんはマナーがよく、愛犬のしつけもしっかりされているからこそ、仕切りをなくすことができました」と山本さん。「同時に、リードフックを随所に設置したり、壁の色を犬が落ち着く可能性のある薄紫色(※)にしたり、ソファ席やテーブルを愛犬とふれあえるよう低めのものに替えるなど、愛犬と飼い主さんに寄り添ったインテリアに一新しました」。

愛犬と気持ちよく過ごせることが口コミで広がり、愛犬を連れて訪れる人もますます増えた2017年には、とうとう全面ドッグエリア化を実現。長時間の滞在をより楽しんでもらえるように、犬用のおやつや食事メニュー、人用のごはんメニューも、新たに追加されました。
「この店は、お客さまのさまざまな声によって、ここまで進化させることができました」とイオンモール幕張新都心店の店長。「家にいるように長時間くつろげるのがいい、犬を介してここで仲間ができた、などの声が少なくありません。コミュニティとしてもっと楽しめる店を目指したいですね」。

より交流を広げるために店内の黒板を活用したり、専用のSNSを立ち上げたり、さらにはイベントを開催したり、新たな挑戦は続いています。
「昨年のクリスマスには、クリスマスの仮装をした愛犬にプレゼントを配布したのですが、140頭もの愛犬が参加してくれて大盛況でした」
※犬が認識できる色よりぼんやりした色のほうが落ち着くという考え方がベースになっています。

犬にも人にもやさしい、店舗限定サービス

ワンプレートメニュー

写真/吉田篤史
「いぬのきもち」2018年5月号
(↑たっぷり野菜やごはんを使った限定メニューも提供(平日は2種類、土日は1種類))

“ドットわん”の犬用おやつ

写真/吉田篤史
「いぬのきもち」2018年5月号
(↑ドトールコーヒーでは国産食材の使用を推進しています。だから、愛犬のおやつも国産・無添加の素材を用いたものを販売)

ドトールコーヒーとアンディカフェのオリジナル 犬専用メニュー

提供/ドトールコーヒー
提供/ドトールコーヒー
(↑犬は人とは異なり、汗腺が肉球にしかないため、食事から摂取する塩分のコントロールが困難です。ドトールコーヒーと、アンディカフェのオリジナル食事メニューは犬専用!無着色・保存料不使用、愛犬の健康を考えながら、ひとつひとつ丁寧につくっています。(◎))

貸し出し用のボウル

写真/吉田篤史
「いぬのきもち」2018年5月号
(↑希望すれば借りることができる犬用のボウル。散歩の途中で愛犬の休憩スポットとしても最適です)
いかがでしたか?
ドトールコーヒーショップ イオンモール幕張新都心店は、オープンして5年目を迎え、遠方からの来客も増えているそう。そして、決まって聞かれるのが「うちの近くにもこんな店があったらいいのに」というひと言。
「現在、この店舗でしっかり経験値を積み重ねているところなんです。将来、ドッグカフェのパッケージ化を実現して、同様の店舗を増やしていきたいです」と店長。全国に広がる日が待ち遠しいですね。
※取り扱い商品は予告なく変更する可能性があります。

ドトールコーヒーショップ イオンモール幕張新都心店

「いぬのきもち」2018年5月号『15周年特別連載 犬にやさしく人にやさしい社会へ「ドトールコーヒー」』(取材・文・構成/鈴木和宏 写真/吉田篤史 (◎印はドトールコーヒー提供))より
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